ベルギーはザックJをどう感じたか?
日本が敵地でベルギーを3-2で倒した。戦前、ウィルモッツ監督は「日本にたくさんのスペースを与えてはいけない。我々はW杯予選の試合のように、日本のことをよく研究した」と語っていたが、日本のパスサッカーに対応しきれなかった。センターバックのファン・ブイテンはプラン通りに試合が進まなかったことを認めた。 【動画ニュース】日本 vs ベルギー戦 ハイライト 「各ポジションの間で大きなスペースが広がってしまった。日本の選手のように良いフットボールが出来る選手たちに対し、そんなにスペースを与えると大きな代償を払うことになる」 スポーツ専門ウェブサイトの『スポルツァ』は「創造性のある日本がベルギーを倒す。本田圭佑とその仲間たちはショート・コンビネーションのサッカーで“赤い悪魔”(ベルギー代表のニックネーム)を痛めつけた」と報じた。 本田、香川を中心に繰り広げる日本のパスサッカーはベルギー人たちに深い印象を残した。とりわけ63分、岡崎が3-1とするゴールを決めたとき、ラジオの実況は「これぞ、バルセロナのフットボール」と叫んだという。「日本はフィジカルが非常に強く、スピードがある。それに対して、我々は苦労した」とは、試合後のウィルモッツ監督のコメントだ。 左SBを務めたフェルトンゲンは「僕は日本のことをよく知らなかったけど、まさかこんな良いサッカーをするとは。本当に驚いた」と振り返った。コロンビアに0-2と完封負けを喫していたベルギーは、これで11月の2試合を連敗で終えた。ヘット・ニーウスブラット紙は「W杯予選で成功を収めたベルギー代表の2013年は、沈んだ気分で終わった。トップクラスのコロンビア、そしてFIFAランキング44位に過ぎない日本に、ベルギーは敗れてしまったのだ」と報じた。 2002年の日韓W杯を最後に長らく檜舞台から遠のいていたベルギーだったが、現在は、プレミアを中心にビッグリーグで活躍するスターが揃い、一気にチーム力が向上した。クロアチア、セルビア、スコットランドという強国、中堅国と組んだW杯予選も難なく勝ち上がり、現在のFIFAランキングは5位。ベルギーリーグのスタンダールでプレイする川島永嗣は、試合前、ベルギーメディアから「日本のチームメートにベルギーの選手のことを教えてあげたの?」と聞かれ、「そんな必要はない。ベルギーの選手は有名だから、僕のチームメートもよく知っている」と答えていた。