日本代表GK鈴木彩艶が加入のパルマ、12日に今季初の公式戦へ…「継続路線の選択は賢明。結果はついてくる」伊紙分析 | セリエA
【欧州・海外サッカー ニュース】今夏、日本代表GK鈴木彩艶が加入したパルマは、日本時間12日に2024-25シーズンの公式戦初戦となるコッパ・イタリア1回戦パルマ対パレルモ戦を経て、来週末のセリエA開幕へ臨む。 【動画】日本代表GKがカルチョ挑戦!今夏移籍!鈴木彩艶(シント=トロイデン→パルマ)セーブ集
昨シーズンのセリエB覇者パルマは、今夏、シント=トロイデンから21歳のGK鈴木彩艶を完全移籍で獲得したほか、フロジノーネを退団した25歳DFエマヌエレ・ヴァレーリをフリーで獲得し、3年ぶりとなるセリエA挑戦へ準備を進めている。 移籍市場に精通するジャンルカ・ディマルツィオ記者の公式サイトによれば、ファビオ・ペッキア率いるチームは、ラツィオに所属する22歳FWマッテオ・カンチェリエリの買い取りオプション付きのレンタルでの獲得にも迫る。 そんな中、指揮官のペッキアは、米誌『Forbes』のインタビューで発言。「このチームは若手選手の多い昇格組だ。したがって降格を回避することが、われわれの唯一の目標になるべきだ。成長のプロセスを進めていくために、明確なアイデンティティのあるカルチョをプレーし続けたい」などと新シーズンへの意気込みを語ったが、イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』もまた、9日の特集「セリエAはもうすぐだ。20チームはどのように開幕節に臨むのか」において、パルマについて見解を示している。 同紙はパルマがセリエA昇格にあたって、ペッキアを続投させるなど継続路線を選択したことに注目。2022-23シーズンにセリエAに昇格して以降、残留に成功しているモンツァをモデルとしていると分析した。 「“パルマ”と書いて“モンツァ”と読む。すなわち、エミリア地方のクラブは、セリエA昇格後、再びセリエBへ降格するリスクを負うことなく、すぐに地固めしたモンツァの歩みをたどることを願っている」 そのうえで「ペッキアはチームや環境をよく知っており、大きな変化を受けることもなかった。見通しは比較的明るい」と評価。「継続路線を選択したのは賢明だった。結果はついてくるはずだ」と述べている。 日本時間12日、公式戦初戦となるパレルモとのコッパ・イタリア1回戦に臨むほか、日本時間18日には、フィオレンティーナとのセリエA開幕戦が控えるパルマ。日本人初のGKとしてセリエAへ挑戦する鈴木の出場にも期待が高まる中、クラブは9日、公式サイト上で日本サッカー協会(JFA)ヨーロッパオフィスダイレクターの津村尚樹氏が、コレッキオのトレーニングセンターを視察に訪れたことを伝えている。 パルマは「名誉ある国際訪問だ」と歓迎。指揮官のペッキアやマウロ・ペデルツォーリSD(スポーツディレクター)に面会したことなどを報告した。 試合情報 パルマ vs パレルモ : 1回戦 (鈴木彩艶) 試合時間:2024年8月12日(月)日本時間1:30 会場:スタディオ・エンニオ・タルディーニ
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