バルセロナ監督フリック「スペイン東部の洪水は本当の悲劇だ。自分が決定を下せるならばエスパニョール戦は開催しない」
3日のラ・リーガ第12節、バルセロナはホームでエスパニョールとのダービーに臨む。前日会見に出席したハンジ・フリック監督は、スペイン東部で起こった洪水が甚大な被害を与えている中、試合を戦うことに複雑な心境を明かしている。 バレンシア自治州を中心としたスペイン東部で、10月29日から30日にかけて記録的豪雨による大規模な洪水が発生。11月3日までに200人以上の死亡が確認され、行方不明者の捜索を求めるリストには2000人以上が名を連ねている。 フリック監督は、「スペイン史上最大規模」とされる天災に苦しむ人々がいる中、フットボールの試合を戦うことへの心苦しさを口にした。 「自分が決定を下せるならば、おそらく試合はしない。これはバレンシア、ひいてはスペインにとって本当の悲劇だからだ」 「フェラン・トーレスは該当する地域の出身だ。チームで今回のことについて話したよ。一体、何をすべきかという決断を下すのは難しい。ドイツでも3年前に似たようなことが起こったが、本当に恐ろしかった。バレンシアを助けられるのならば、積極的に動きたいと思う」 エスパニョールの1部復帰によって2シーズンぶりに実現するバルセロナダービーについては、次のような見解を示している。 「エスパニョールとのダービーは私たちにとって難しい試合だ。(バイエルン&レアル・マドリーに勝利した)素晴らしい1週間の後、100%の力で戦い続けられるかだね。私たちのクオリティーを示したいと思う」