気になるキッチン設備「ビルトイン食器洗い乾燥機」、パナソニックから45cm幅フロントオープンタイプが登場
そうした背景から、パナソニックは幅45cm/100Vでフロントオープンタイプのビルトイン食洗機「NP-45EF1W」を2025年2月に発売する。メーカー希望小売価格は36万3,000円(税込・工事費別)、約9人分の食器を収納できるサイズだ。 システムキッチンとの同時導入が前提となり、単独での購入・導入工事には対応しないが、今後は市場のニーズしだいで単独導入や既存製品との入れ替え導入に対応することも検討していくという。
■まとめて洗って節水、家事時間も短縮 今回、NP-45EF1Wのメディア向け体験会に出席。会場ではNP-45EF1Wの洗浄実演が行われ、ハンバーグを調理したあとの油がしっかり残ったフライパン、カレーやとんかつソースを付けた食器などを洗浄・乾燥。洗浄後は、油汚れがしっかり落ちていただけでなく、茶碗の糸底に水がたまらず乾いていた。
洗浄後はヒーター乾燥を行う。水気を含んだ庫内の空気は、本体のケコミ(足元)部分から低温(35℃)で排気。食洗機のドアを開けずに乾燥できるので、ホコリや虫などが入り込む心配がない。 乾燥後は、自動で庫内にナノイーXを放出する。ナノイーXとは、パナソニックが開発した独自のイオン物質。除菌、除臭、アレル物質の抑制といった効果が見込め、パナソニック製のさまざまな家電製品をはじめとして、各社のクルマ(一部車種)などにも搭載されている。
「まとめ洗いで洗浄する前に、汚れた食器がそのまま入っていたとしてもナノイーXでニオイの抑制や除菌ができます」(宇佐さん)とのこと。 例えば、朝食で使った食器を食洗機に入れ、次は昼食で使った食器、そして夕食で使った食器を入れて、1日の終わりにまとめて洗うといったとき、朝食と昼食で使った食器は割と長く食洗機に入れっぱなしになるが、ナノイーXの効果によって食洗機の庫内にきついニオイが充満したり、雑菌が繁殖したりすることを抑制できる。ただしある程度の臭いは残り、無臭にはならない。