気になるキッチン設備「ビルトイン食器洗い乾燥機」、パナソニックから45cm幅フロントオープンタイプが登場
新しいキッチンを導入しよう――。そう思ったとき、気になる設備としてビルトイン食洗機が思い浮かばないだろうか。パナソニック くらしアプライアンス社によると、国内における食洗機の普及率は約3割。緩やかではあるが右肩上がりが続いている。同社は2030年に普及率50%を目標に掲げており、食洗機を使う人は今後も増えそうだ。 【写真】引き出し式(プルオープンタイプ)のビルトイン食洗機と、前面ドアが全開するフロントオープンタイプのビルトイン食洗機 ビルトイン食洗機の導入は戸建て住宅も分譲マンションも新築需要が多いものの、リフォーム/リノベーション時の導入は約4割。これらのタイミングは実際の生活習慣や家族構成が明確になっているため、よりライフスタイル/ライフステージにあった食洗機を選びやすいだろう。
■フルオープンタイプの人気、じわり広がる ビルトイン食洗機の中でも、注目度が高まっているのはフロントオープンタイプだ。ビルトイン食洗機には、引き出しのように開閉するプルオープンタイプと、扉全体を手前に倒すように開くフロントオープンタイプがある。
プルオープンタイプの場合、引き出し内に収納するように食器をセットでき、それほどかがまなくてもよいので、腰に負担がかかりにくい。またキッチンの通路幅が狭い場合でも、引き出した分だけ入れられるというメリットがある。 一方のフロントオープンタイプは扉全体が開くため、大きな鍋や食器類も入れやすい。一般的にプルオープンタイプよりも庫内が広く、食器をたくさん収納してまとめて洗えるという魅力がある。
フロントオープンタイプの食洗機は海外メーカー製品に多いのだが、パナソニックも2023年12月に幅60cmのフロントオープンタイプを発売。計画比の4倍以上売れているとのこと。 「大容量とデザイン性が選ばれている理由」と、パナソニック くらしアプライアンス社 キッチン空間事業部の宇佐さんは説明する。幅60cmのフロントオープンタイプは約12人分の食器を収納可能。まとめ洗いをしたい人に支持されているという。 一方、ビルトイン食洗機の出荷台数比率を見ると、幅45cmの製品が96.7%と圧倒的。日本の住宅事情もあって、幅60cmの食洗機を導入する例はそれほど多くない。