なぜ森保Jは新型コロナ禍で9人の欧州組を招集することができるのか?
3月の国際Aマッチデーにともに日本国内で行われる韓国代表との国際親善試合(25日、日産スタジアム)、モンゴル代表とのカタールワールドカップ・アジア2次予選(30日、フクダ電子アリーナ)に臨む日本代表メンバー23人が18日、日本サッカー協会(JFA)から発表された。 今夏に東京五輪を控えるU-24日本代表も26日に味の素スタジアム、29日にミクニワールドスタジアム北九州でU-24アルゼンチン代表との国際親善試合を実施。日程が重複するなかで、東京五輪世代でフル代表に選出されたのはDF冨安健洋(ボローニャ)だけにとどまった。 冨安を含めたヨーロッパ組にはキャプテンのDF吉田麻也(サンプドリア)、MF南野拓実(サウサンプトン)、FW大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン)ら9人が名前を連ね、国内組からは王者・川崎フロンターレの右サイドバック山根視来、父の和也氏に続いてJリーグ発足後では初めて親子で選出されたGK前川黛也(ヴィッセル神戸)ら8人が初めて招集された。 ただ、週明けの22日から韓国戦へ向けて始動するなかで疑問が残る。首都圏の1都3県に発令されていた緊急事態宣言が期限となる21日で解除されると政府から発表されたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外国人の新規入国停止と、すべての入国者に対する2週間の自主待機措置は継続されている。なぜ各国代表、日本のヨーロッパ組の入国および活動が可能になったのか。 メンバー発表に先駆けて、JFAの須原清貴専務理事がオンラインによるブリーフィングを開催。スポーツ庁を含めた関係省庁と綿密な調整を重ねてきたなかで、JFAの責任下で講じられる厳格な防疫措置を条件に、入国および自主待機を免除されての活動が特例で承認されたと発表した。 須原専務理事の説明によれば韓国、モンゴル、U-24アルゼンチン、U-24を含めた日本の各代表チームの選手やスタッフ、海外から招へいする審判団らの全員は、一般人を含めた外部から完全に隔離された環境、いわゆる「バブル」のなかに入って日本国内で活動する。