<踏み出せ智弁和歌山>選手紹介/1 小林樹斗投手/宇井治都捕手 /和歌山
3年連続14回目のセンバツ出場を決めた智弁和歌山。本番に向けて練習に打ち込んでいる選手やスタッフについて紹介する。(砂押健太が担当します) 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 ◇最速148キロ速球武器に 小林樹斗(たつと)投手(2年) 2019年春のセンバツ準々決勝で明石商(兵庫)にサヨナラ本塁打を打たれた。同年夏の3回戦、星稜(石川)戦に先発したが、1点を失いピンチを招いて無念の降板。甲子園では苦い経験をしてきただけに、今春のセンバツに雪辱を誓う。 最速148キロの速球が武器。「制球力の精度が大きな課題」と話す。制球力を身につけるため、投げ込みの球数を増やして感覚を磨いている。 さらに、試合中、疲れるとフォームを崩してコントロールを乱すことを想定。鏡の前でシャドーピッチングを繰り返し、体重移動の仕方を丁寧に確認してフォームを固めている。 「五つ勝つことで優勝。五つの勝利に導ける投手になりたい」と意気込む。 ◇プロ顔負けの捕手へ 宇井治都(はると)捕手(2年) 1年時は肩のけがで手術をして、半年間、満足にプレーできなかった。その期間に「野球の楽しさ、できることのありがたさ」に改めて気づいたという。 新チームとなり、立てた目標は、1学年上でDeNAに指名された東妻純平選手に負けない正捕手になること。絶対的な存在となるために、ライバルたちとしのぎを削る。 昨秋から柔軟性や体の可動域を広げるため、ストレッチを練習後に取り入れた。「体をうまく動かせるようになってきた」と効果を実感している。 1月に兄からキャッチャーミットを買ってもらい、「レギュラーをとれよ」と励まされた。センバツは「レギュラーとして全試合マスクをかぶる」と誓う。