ビジネスウオッチに新たな価値観をもたらした名機「オシアナス」誕生20周年の歩みを担当者とともに振り返る
日本の工芸技術が融合した歴代の特別シリーズ左から伝統工芸士の堀口徹氏が手がけた第1弾となる『OCW-S4000C』、徳島県の伝統的な藍である“阿波藍”をテーマにしたJapan Indigo – 藍 – の一本『OCW-S5000APL-2AJF』、下出祐太郎氏によるプラチナ蒔絵が施された『OCW-S5000ME』、宝飾研磨職人の小松一仁氏がハンドカットを施した『OCW-S6000JC-2AJR』 –そして素材使いではついにサファイアガラス製ベゼルが登場します。 白石さん:OCW-S6000は、匠の研磨技術により実現しました。24面のカットを点で合わせる必要がありますから、成形するだけでも長年の経験がなくては実現しません。見た目は繊細ですが(G-SHOCKほどではないにせよ)、日常生活における使用状況を想定した試験をクリアしているので安心してお使い頂けますよ。 –ところで、以前、9.5mmまでの薄型化を実現したOCW-S5000の開発インタビューで「オシアナスはドーム型ガラスが特徴だ」というお話を聞いたのですが、OCW-S6000でフラットガラスが出てきたので「あれっ?」となりました(笑)。そのぶん厚みも抑えられて8.7mmにまでスリムになったのかな、と。 小島さん:それほどOCW-S6000のサファイアベゼルは特別なんですよ(笑)。実際のベゼルデザインとの相性を考えると、風防もフラットにした方がまとまりが良かったんですよね。一方で、オシアナスとして変えてはいけない部分というのもあって、とくに造形美が感じられる外装はつねに念頭に置いてデザインしています。金属の光り方まで考慮した立体感を追求しているので、どのモデルも決して作りやすくはないですね。 白石さん:オシアナスは2004年のスタート時から『スーツに似合う腕時計』を打ち出し、ファーストモデルのローンチイベントではモデルにスーツを着用してもらいました。機能的な価値だけではなく、オシアナスを着けたらどのようなライフスタイルが送れるかなど、ストーリーをデザインしていくことも、オシアナスを開発していくうえで欠かせないポイントです。20年の間に多くの進化を遂げてきましたが、まだ色々とやりたいことはあります。これからのオシアナスに、ぜひご期待ください。