フェルスタッペンが12戦ぶりのPP獲得。角田裕毅はQ3進出ならず【予選レポート/F1第23戦カタールGP】
現地時間11月30日、2024年F1第23戦カタールGPの予選がルサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季9回目、自身通算41回目となるポールポジションを獲得した。 【写真】2024年F1第23戦カタールGP 予選を14番手で終えた角田裕毅(RB) 2番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手にランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(RB)は14番手となった。 ■Q1:ラッセル最速。角田は0.026秒差でQ2へ 気温19度、路面温度22度、湿度60パーセントというコンディションで18分間のQ1は開始された。ジョージ・ラッセル(メルセデス)はミディアムタイヤ(イエロー/C2)でコースインするも1周の皮剥きののち、ユーズドのソフトタイヤ(レッド/C3)に履き替えた。 タイヤを履き替えた直後のラッセルがセッション残り11分というところで1分21秒519をマークして暫定首位に浮上。続けてランド・ノリス(マクラーレン)が同じくユーズドタイヤでアタックも、0.059秒ラッセルには届かない。 Q1後半、暫定トップのラッセルを筆頭に各車ニュータイヤでアタック入りすると、カルロス・サインツ(フェラーリ)が2番手に浮上する。ただ、そんなサインツもユーズドタイヤでのアタックだったラッセルに0.049秒届かない。 終盤シャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分21秒278を叩き出すが、最後のアタックに臨んだラッセルが1分21秒241をマーク。0.037秒差でラッセルがQ1をトップで終えた。2番手にルクレール、0.206秒差の3番手にサインツが続いた。 Q1敗退は5台。16番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、17番手リアム・ローソン(RB)、18番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、19番手フランコ・コラピント(ウイリアムズ)、20番手エステバン・オコン(アルピーヌ)となった。 1分22秒390をマークした角田は15番手、16番手のアルボンから0.026秒差でQ2進出を果たした。また、ウイリアムズ2台がQ1敗退となる一方でキック・ザウバーの2台が揃ってQ2進出を果たした。 ■Q2:フェルスタッペンが王者の貫禄見せる 続く15分間のQ2。引き続きラッセルは好調ぶりを見せつけるかのように、3周ユーズドのタイヤで1分21秒161という好タイムを叩き出す。ただ、2024年シーズンのチャンピオン、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がユーズドでラッセルを0.076秒上回り、王者の存在感を示す。 残り5分を迎え、ニュータイヤを履いたラッセルが1分21秒084をマークするが、同様にニュータイヤを履いたフェルスタッペンが1分21秒049を記録。Q2の主役はこのふたりかと思われた矢先、ノリスが1分20秒983という前日のSQ3の最速タイムを上回る、この週末初の1分20秒台入りを果たしてトップに浮上する。 チェッカーが振られる最終盤、フェルスタッペンが全セクターを最速でまとめ上げ、1分20秒687というタイムを記録し、Q2をトップで終えた。このタイムは2番手ノリスに0.296秒差、3番手ルクレールに0.313秒差というタイムだった。 Q2敗退は11番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、12番手周冠宇(キック・ザウバー)、13番手バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)、14番手角田、15番手ランス・ストロール(アストンマーティン)の5台となった。 セルジオ・ペレス(レッドブル)はフェルスタッペンから0.738秒差ながら10番手に入り、11番手ガスリーと0.012秒という僅差のなかQ3進出を叶えた。 ■Q3:フェルスタッペンがオーストリア以来のPP 最終Q3は12分間。セッション前半はフェルスタッペンを除く9台がコースイン。そのうちマグヌッセン、ペレス、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)の3台はユーズドタイヤを履くなか、ラッセルが1分20秒575で暫定首位となる。 ノリスのQ3ファーストアタックはターン4でグラベルにタイヤを落とした影響もあり、セッション前半にはタイムを残せず。 ただ1台コースインのタイミングを遅らせたフェルスタッペンはニュータイヤで1分20秒620をマークするが、ラッセルには0.045秒届かない。ただ、フェルスタッペンはここで最後のソフトタイヤ1セットを投入せず、タイヤを変えずに最後のアタックに臨んだ。 最終盤、各車最後のアタックに入るもラッセルは自己ベストを更新できず。セクター1全体ベストを更新したフェルスタッペンがセクター2でわずかに自己ベストに届かなかったものの1分20秒520をマークし、0.055秒差でフェルスタッペンがポールポジションを獲得した。 2番手にラッセル、0.252秒差の3番手にノリスが続いた。なお、フェルスタッペンのポールポジション獲得は2024年第11戦オーストリアGP以来12戦ぶり。今季9回目、自身通算41回目のポールとなった。 以下、4番手ピアストリ、5番手ルクレール、6番手ハミルトン、7番手サインツ、8番手アロンソ、9番手ペレス、10番手マグヌッセンと続いた。 2024年F1第23戦カタールGP、50周の決勝は日本時間2日1時(現地時間1日19時)にスタートが切られる予定だ。 [オートスポーツweb 2024年12月01日]