おせち料理 太りにくくなる食べ方は? 祖父母には注意してほしい子どもへの対応
山口真弓の「子どものココロとカラダを育む簡単レシピ」
管理栄養士の山口真弓さんが、家族みんなで楽しめる子ども向け料理のレシピを紹介します。 【図表】喉に詰まりやすく、食べるときに気をつけたい主な食材
お正月は、皆でおせち料理を囲んで、飲んだり食べたりするという方も多いと思います。しかし、休み明けの体重増加は気になります。今回は、おせち料理を食べる際に気をつけたいことをテーマにします。
食べる順番
おせち料理は保存が利くように、砂糖、みりん、塩、しょうゆを多く使ったものばかりで、糖質、塩分、カロリーの摂取量が多くなりがちです。 本来は一の重から食べていくのが習わしですが、太りにくくなる順番もあります。 (1) 野菜、酢の物、煮しめ、紅白なます (2) たんぱく質のもの…ブリ、タイ、数の子、田作り、昆布巻き、紅白かまぼこ (3) 炭水化物、甘いもの…黒豆、栗きんとん、だて巻き、お餅(雑煮) カッコ内の数字は、食べる順番です。(1)の料理は、かみ応えがあり、最初によくかんで食べることで満腹感が得られます。野菜から食べれば、血糖値の上昇も緩やかになります。皿には少量ずつ盛り付け、皆で会話を楽しみながら、ゆっくりと味わって食べましょう。早食いは食べ過ぎにつながります。
気をつけたいアレルギー
普段の料理教室などでは、「祖父母が楽しみにしていて、何でも食べさせちゃうので困る」という悩みを耳にします。 気をつけたいのが食物アレルギーです。おせち料理の中には、エビやカニなどの甲殻類、数の子やイクラといった魚卵など、まだ食べさせたことがなかったり、食べ慣れていなかったりする食材が多く使われています。祖父母などには、まだ食べさせていないことをはっきりと伝えましょう。「ちょっとぐらい大丈夫」の気持ちが、命とりになりかねません。 また、小さいお子さんの場合は特にそうですが、高齢者と同様に、食べ物を喉に詰まらせてしまうリスクもあります。普段、一緒に暮らしていない人が、子どもの食事の世話をするとなると、その危険性はより高まります。12月には、1歳の男の子が、直径2センチほどの球形チーズを喉に詰まらせて、死亡したというニュースがあったばかりです。特に小さいお子さんが餅などを口に運ぶ際は、大きさなどに細心の注意を払う必要があります。 お正月は楽しく、健康を害したり事故を起こしたりすることなく、過ごしたいものですね。