食べ盛りの子ども3人の食費がすごく苦しいです…。夫婦で「三食おかず一品抜き」をしていますが、これよりも効果の高い食費の節約はありますか?
物価の高騰により、生活費は年々上がり続けています。特に食費は生活費の多くを占めており、少しでも節約したいと努力されている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、食費を管理する方法や、無理をしすぎず節約する方法をご紹介します。 ▼4人家族で食費「月8万円」は高い? 1人当たりの“平均”もあわせて解説
5人家族の生活費・食費の平均はどのくらい?
■5人家族の食費はひと月平均いくらかかる? 総務省の「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2023年」によると、5人家族の食費の合計は月10万1806円となりました。 家計(消費支出)に占める食料費の割合(エンゲル係数)も、約29.8%と年々高くなっているようです。食材などの値上がりの続く現在、食べ盛りのお子さんがいるご家庭では、10万円越えも仕方がないのかもしれません。図表1は、5人家族で1ヶ月あたりの食費の内訳です。 外食費を筆頭に、調理済みの食品、肉類、お菓子などの割合が高くなっています。家事や仕事、育児にと忙しいご家庭では外食や調理食品の金額が増えてしまうのも仕方がないかもしれません。
総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2023年 3-1表」より筆者作成 ■5人家族の生活費はひと月平均いくらかかる? 家計調査では、5人家族の1ヶ月あたりの生活費(消費支出)は、34万1974円となりました。 この金額は住んでいる地域や家族構成によっても変化がありますので、割合などを参考に比較してみてください。図表2は、1ヶ月あたりの5人家族の生活費の内訳です。
総務省統局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2023年 3-1表より筆者作成 また、住友生命保険相互会社(大阪市)が実施した「スミセイ『わが家の台所事情アンケート』2024」(調査期間:2024年8月29日~9月1日、調査対象:5000人)によると、2024年の物価上昇が家計に与える影響について、約8割が「ある」と回答し、影響があった費目で1位は「食費」(88.0%)、2位が「電気代」(70.8%)でした。 同調査によると、物価高の影響を受けて、およそ7割以上のほうが節約や削減に取り組んでおり、実際に切り詰めた項目としては、食費(44.2%)と4割を超えており、趣味費(21.6%)、被服費(21.4%)、交際費(20.6%)が2割を超えており、電気代はその次の19.9%でした。