コロナ分科会「爆発的な感染拡大ではない」 「下方でもない」、最悪想定も
政府の新型コロナウイルス対策分科会が16日、開かれ、その後に分科会の尾身茂会長(地域医療機能推進機構理事長)が記者会見した。東京都は同日、新たに確認された感染者数が過去最多の286人となったと発表したことについて尾身氏は「東京中心に色んな感染が広がっている。現在は指数関数的にこの前の緊急事態宣言を出すような状況、爆発的な感染拡大には今はなっていないというのが我々の判断。(一方、)残念ながら急に下方に行くこともない」と述べた。 【会見ノーカット】GoToは「東京対象外」 コロナ分科会後に西村担当相と尾身会長が会見
尾身氏は「実際に穏やかに増加しているか、平たんになりつつあるのか。場合によってはもうちょっといく。この辺のところがどこかがというのが我々の判断です。従って、穏やかなところが穏やかならいいが、急にこう(跳ね上がる)ことがある」と言及。「今のこの時期にやってほしいこと」として、市民には3密の回避を、行政に対しては夜の街について「対象地域や業種を絞ったきめ細やかな対策」を取るよう提言した。 さらに、「緊急事態宣言をまた出すか出さないかの議論が出ている。こんな風にいくことは誰も望んでいないが、危機管理は最悪も想定しなければいけない」と指摘。「どのような状態になったら危険ゾーンに入った(ことになるの)か。今から感染状況だけでなくて医療体制、検査体制、総合的なものを(考えておく必要がある)。どんな状況になったら国民に注意を呼び掛けるのか、どんな対策が必要なのか。あらかじめ都民。国民に示すことが極めて必要」とも語った。
東京都、新規感染者数が過去最多
東京都は16日、新たに確認された感染者数が過去最多の286人となったと発表した。都では、9日から12日まで4日続けて200人を超える高水準が続いた。13日から3日間も100人台。16日で8日続けての3桁となった。