パリ五輪日本代表のトム・ホーバスHCと候補選手だった金近廉［写真］＝野口岳彦

　8月28日、バスケットボール男子日本代表の富樫勇樹（千葉ジェッツ）が初プロデュースしたクロスカルチャーイベント「UNAVERAGE FES.（アンアベレージフェス）」が横浜BUNTAIで開催され、日本代表活動の舞台裏エピソードが明かされた。 　同イベントのトークコーナーにて、来場したファンから「パリオリンピック日本代表のトム・ホーバスヘッドコーチに怒られたエピソードは？」との質問が寄せられると、コーナーMCを務めた富樫は「まずは金近」と、ゲスト出演していた後輩へマイクをパス。 　当時、五輪日本代表のメンバー候補として名を連ねていた金近廉（千葉ジェッツ）は、「僕は怒られたと思っていないんですけど…」と前置きしたうえで、五輪直前の遠征先での出来事を回顧。「オーストラリア戦の翌朝に（ジェイコブス）晶と一緒に呼ばれて、外に聞こえるんじゃないかというくらいの声量でバーっと言われた。寝ぼけていたので…（笑）それで目が覚めました。結構怒られましたね」と、照れ笑いを浮かべながら振り返った。 　“熱血漢”ホーバスHCからかけられた言葉の詳細は明かされなかったが、日本代表キャプテンを務めていた富樫は「その時、現場にはいなかったんですけど、ちょっと（プレーが）消極的だったのかな。朝7時くらいに怒鳴られてた（笑）」と語り、会場の爆笑を誘った。 　日本代表は6月22日と23日にオーストラリア代表と国際強化試合で対戦しており、金近は1戦目で13分のプレータイムを得たが無得点、2戦目も7分で無得点。2戦合計20分でシュート4本の試投がいずれも失敗に終わっていた。 　金近は東海大学に在学していた2022年2月から日本代表に招集されており、ホーバスHCも期待していた若手有望株。惜しくもパリ五輪のメンバーからは漏れたが、今後の飛躍が期待されている。