【秋場所】豊昇龍〝礼やり直し〟騒動…師匠・立浪親方も立腹 相撲内容もバッサリ「稽古不足でしょ」
師匠もおかんむりだ。大相撲秋場所7日目(14日、東京・両国国技館)、大関豊昇龍(25=立浪)が幕内正代(時津風)を押し出して3勝目(4敗)を挙げた。 【写真】6日目、黒星を喫して礼を怠り、花道から土俵に戻される豊昇龍 7月の名古屋場所で、右股関節を負傷して途中休場。今場所は優勝争いで関脇大の里(二所ノ関)が唯一の無敗で首位を走る中、豊昇龍は6日目で幕内王鵬(大嶽)に4敗目。その取組後に礼をせずに花道を引き揚げようとし、審判長を務めていた九重親方(元大関千代大海)から呼び止められて〝やり直し〟を命じられた。 この日は勝利した後、対戦相手の正代をしっかりと見て礼をして、行司に2度頭を下げて懸賞を受け取った。豊昇龍は「昨日のことは仕方ない、僕が悪いので…。(師匠の)立浪親方(元小結旭豊)からも『しっかり礼はした方がいい』と注意されたし、怒られた。二度とこういうことは、ないようにしたい」と猛省した様子だった。 師匠からの〝愛の説教〟で大関もすっかり反省ムードなのか…。この日の取組前に、立浪親方を直撃すると「(今場所の豊昇龍は)全然ダメじゃないの。稽古不足でしょ。これからいい相撲を取るしか、ないんじゃない」とばっさり。言葉少なで去っていった。 昨年の名古屋場所で初優勝を果たした後に大関昇進。しかし、その後も立ち合いのじらし行為で、審判部から注意を受けることがあった。今場所は横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)が初日から不在の中、〝看板力士〟としてより一層の品格が求められそうだ。
加田晃啓