【大人の静岡旅】富士山を望みつつご当地グルメを満喫し、日本神話一美しい女神・コノハナサクヤヒメに美を祈願する
●富士山を満喫しながらご当地グルメに舌鼓を打ったり、神社で美を願ったりーーそんな魅力的なプラン「もれなく富士山」(2025年3月31日まで)をJR東海が実施中。本記事では、そのプランの魅力をご紹介します。
東京駅から新幹線「ひかり」に揺られること約1時間、あっという間に静岡駅に到着です。最初の目的地である焼津へは、クルマで40分程度。焼津港と言えば、国内でも有数の水揚げ高を誇る漁港。駿河湾での新鮮な魚介類をはじめ、遠洋漁業で獲れたマグロやカツオの水揚げなどでも知られています。 「ふぃしゅーな公園」から望む富士山の絶景を見る 訪れたのはそんな焼津港のほど近くに暖簾を掲げる『かつおと燻製の専門店 川直』。鰹のタタキといえば、高知県を連想する人がほとんどだと思いますが、実は静岡もカツオの名産地、ということで、カツオの藁焼き体験が楽しめるんです。
店内に入ると次期6代目・取締役の山口さんがお出迎え。こちらで使用しているカツオは巻き網漁で獲れた南洋のカツオと気仙沼沖で獲れた近海物の2種類。前者はなまり節(カツオを蒸す、茹でるなどの処理をした後、燻製した加工品)用、後者は主に藁焼き用なのだそう。ちなみに藁焼きというのは“カツオのタタキ”のこと。 冷凍庫から取り出して披露してくれたのは、体長80センチはあろうかという大きなカツオ。こちらを解凍し、藁焼き体験に使用します。
ひと通り説明を終えると、その足で奥の調理場に向かい、手慣れた様子でカツオを捌いていく山口さん。あっという間に3枚おろしの完成です。おろしたカツオを長い柄のついた網に乗せ、さっそく体験スタート。
藁に点いた炎が豪快に立ち上るかまどの前に立ち、恐る恐る炎の中にカツオを挿し入れます。ジュウジュウと脂が焼ける香りと藁の何ともいい匂いが立ち込め、熱気もムンムン。表面を炙ることおよそ1分強で藁焼きは完了。その後、駿河湾の海洋深層水を使った冷水で締めれば完成です。
さて、お待ちかねの実食タイム。シンプルに塩を付けていただいたところ、まさにプリプリの食感で噛みしめると脂とともに旨みが口中に広がっていきます。まさにこの時期のカツオならではの脂の乗りっぷり!
また、藁焼きならではの香ばしさも絶妙なアクセントとなっています。続いて刻みネギやタマネギ、生姜などの薬味とともにパクリ。これもさっぱりとした薬味がいい仕事してて旨い! 自分で藁焼きしたカツオの味は格別でした。