Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング3位。トップから陥落…。集客&収益は安定もピッチ内に課題
サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングを順位ごとに紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
3位:鹿島アントラーズ(219) 2024リーグ戦成績:5位(J1) 2024シーズンホームグロウン人数:11人(5位) 2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数: 23,027人(7位) 2023年度営業収益:約64億6200万円(6位) 2023年のパワーランキングでトップに立っていた鹿島アントラーズは、2024年は3位に順位を下げた。 2020年からの4年間でザーゴ、相馬直樹、レネ・ヴァイラー、岩政大樹が次々に監督を務め、チームの指揮体制が安定しなかった鹿島は、2024シーズンも1人の監督で完走することができなかった。10月にはランコ・ポポヴィッチ監督が退任し、中後雅喜がシーズン終了まで代替監督を務めた。 1試合平均観客数は23,027人で、昨年の22,031人から約1000人増加を記録した。営業収益は前年比約3億4600万円増の約64億6200万円と上昇したものの、他クラブの伸びに押される形で順位は前年の5位から6位に下がった。 育成は鹿島の重要な強みの一つであり、2024シーズンの登録選手には11人のホームグロウンプレーヤーが名を連ねた。FW鈴木優磨やMF柴崎岳、DF植田直通のように海外経験を持ち復帰したベテラン選手に加え、DF関川郁万のようにクラブ一筋で成長を続ける若手選手もいる。出場機会を求めて夏にモンテディオ山形へ移籍した土居聖真も、育成組織出身の選手であった。 パワーランキングの全ての項目が平均して高い鹿島は、2025シーズンから鬼木達監督が指揮を執ることが決まっている。しっかりとしたクラブの土台があるだけに、2025シーズンには、チームの安定とさらなる飛躍が期待される。
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