「今年も紅白に“旧ジャニーズ”は出ない」それが“テレビ崩壊”の始まりを意味するワケ
最大同時接続者数は133万人を超え、これは日本のYouTube史上最大の記録となった。 ■ファンとの接点を“自前で作る”動き この日はその他のグループや個人も、ファンクラブ向けはもちろん、Instagram、TikTok、Twitterのスペース配信まで様々なツールで年越し生配信を行うなど、ネットを通した独自のファンとの接点を創出し始めた。 さらに、恒例のカレンダーの発売もなくなると、ファンの声を受けて、SixTONESのようにファンクラブ会員向けのカレンダーを自分たちで作る動きも起きた。
組んでいた相手が手を引いたので、自前で作り始める――。これは、このピンチといっていい年に、彼らが自ら動くことで摑み始めた新たなチャンスなのかもしれない。 ジェイ・ストームのように映画まで自主製作していた人たちである。 “自分の頭で考え”“自前で作る”土壌は整っている。今後は組む仕事相手の顔色を気にせずに、彼らが作るエンターテインメントを、よりダイレクトに浴びることができるかもしれない。 ■「ジャニーズ」をプラットフォームにする
さらには2021年に関ジャニ∞(現・SUPER EIGHT)の村上信五がしていたこんな発言にも注目したい。 「高い理想を言えば、既存のプラットフォームじゃなく、全く新しいものを作れたらいいのになっていう気持ちはありますよね。せっかくジャニーさんが作ってきたジャニーズという母体があるんやから、借り物でなく、そこをプラットフォームにできるような方法がないのかなって※5」 ここではYouTubeなど、既存のプラットフォームを借りるのではなく、自分たちが新しいプラットフォームを作れないかという理想が語られている。理想として語られてはいるが、実はそれは彼らがしてきたことでもある。村上は「ある意味、その最たるものがコンサート※6」としてこう続ける。