清岡幸太郎 薄氷の勝利で準決勝進出!残り30秒、2点差で相手の猛攻をしのぐ アクロバティックな動きに相手が戦意喪失
「パリ五輪・レスリング男子フリースタイル65キロ級・準々決勝」(10日、シャンドマルズ・アリーナ) 清岡幸大郎(23)=三恵海運=はプエルトリコのリベラと対戦。相手の猛攻を耐えきり、準決勝進出を果たした。 先に6点を先取した清岡。しかし第2ピリオドに4点を返されると、一気に勝負は分からない展開。残り1分15秒で2点を加算し突き放したが、再び相手にタックルを決められて残り30秒で2点差になった。それでも最後はアクロバティックな動きで相手の猛攻をかわし、ギリギリで勝利した。最後は相手の戦意が喪失し、笑顔で抱き合った。 6月にハンガリーで行われたランキング大会で優勝した清岡。自身ほぼ初めての世界トップ級との手合わせを最高の形で締めくくり、「優勝という結果どうこうより、いい経験ができた。濃縮された1日だった。全部含めてパリにつながるいい大会になった」と手応えを口にしていた。 「主人公になりたい」と、人気漫画「ドラゴンボール」の孫悟空に憧れる23歳の新鋭。濃密な5試合を経験した同大会を「精神と時の部屋」となぞらえ、「あの1日で勝ちも負けも味わって、これまでやったことない選手ともできて(経験が)濃縮されていた。自分でも成長を実感できたし、1日が一瞬でした」と振り返り、五輪でのメダル獲得へ日々、成長を遂げていた。