マイクロソフトによるノキア買収 / Windows Phoneは日本で発売されるのか?
米マイクロソフトが2日、フィンランドのノキアのスマートフォン関連事業を買収すると発表しました。ノキアの主力スマートフォンに搭載されているWindows Phone OSは、世界的に見ると地味ながらシェアを伸ばしているのですが、日本においては知名度が高いと言えません。同製品が投入される見通しはあるのでしょうか?
世界でシェアを伸ばすWindows Phone
Windows Phoneは、ノキアだけが取り扱っているOSではありません。2011年にマイクロソフトとノキアが提携関係を結び、以降、提供するスマートフォンのOSをWindows Phoneにしたのです。その端末メーカーであるノキアをOSメーカーであるマイクロソフトが買収し、グーグルやアップルを追撃するために自らテコ入れするというのですから、Windows Phoneの動向からは目が離せません。 世界で最も大きいシェアを誇るスマートフォンのOSは、AndroidとiPhoneのiOSです。調査会社IDCによると、Androidが79.3%、iOSが13.2%の圧倒的なシェアを持っています。Windows Phoneは3.7%ながらも3位につけています。中南米では、Windows Phoneを搭載したノキアのローエンド端末が功を奏し、シェア2位に上昇したと伝えられています。 このように、ノキアはスマートフォン市場のトレンドに沿いながら、着実に新製品を世に送り出してシェアを伸ばし続けています。同社のブランドであるLumiaシリーズは、特にPureViewと呼ばれるカメラが画素数や画質ともに高い評価を得ていますし、近く6インチのファブレットLumia 1520が投入されるのではないかとのうわさも絶えません。
使い勝手は悪くないWindows Phone
ノキアが採用する最新のOSのバージョンはWindows Phone 8で、androidともiOSとも使い勝手が違います。ホーム画面は、タイル状と呼ばれる大きなボタンが一面に配置されています。それぞれメールの着信件数や撮影した写真の一部が表示されるなど、ビジュアル的にもリッチで操作がしやすいように工夫されています。 また、SkyDriveと呼ばれるクラウドストレージサービスが無料で使えるようになっており、Windows Phone端末で撮影した写真は自動的にWindows 8パソコンに表示されるようになっていたり、TwitterやFacebookのタイムラインをまとめて閲覧できるPeople ハブが初めから使えるようになっていたりと使い勝手は悪くありません。