マイクロソフトによるノキア買収 / Windows Phoneは日本で発売されるのか?
日本で発売される見通しは?
ノキアが提供するWindows Phoneスマートフォンはそれなりに評価が高いのですが、国内に目を向けると、日本で発売された実績があるWindows Phone端末は、2011年8月にauから発売されたIS12T(Windows Phone 7)、この1機種のみで、日本市場では残念ながら受け入れられませんでした。 auは、2011年のIS12-T以来、販売台数が芳しくなかったためでしょうか、後継機種を投入していません。ドコモは、山田隆持社長が2012年夏モデルの発表会において、「冬モデルで検討する」と発言したと伝えられていますが、いまだ実現していません。 米国の通信会社スプリントを買収したソフトバンクの孫正義社長は「今回のスプリントによる取り組みの反応を見ながら、ポジティブなものであれば日本でも検討したい」(週刊アスキー)と発言。日本での発売について含みを持たせていると伝えられています。 Windows Phoneの国内市場への投入をめぐる通信会社幹部らの発言は、いずれも歯切れの悪い状況ですが、マイクロソフトとノキアが一体になることで、マーケティング力はさらに強くなるでしょう。今年5月に来日した米マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOは、Windows Phone端末を「一刻も早く投入できるよう努力している」と発言しています。
問題は対応アプリの貧弱さ
ノキアの端末が世界で高い評価を得ているとしても、一番の問題は、対応するアプリの貧弱さです。マイクロソフトは、Windows Phoneのアプリ数が16万を超えたと発表していますが、実際に自分に合ったアプリがあるかどうかが大きな問題です。 定番として挙げられるLINEのほか、FacebookやYoutubeが閲覧できるアプリなど、基本的に使いたい種類はだいたいそろっています。しかし、スマートフォン時代に必須とも言える地図や乗り換えアプリの使い勝手はandroidやiOSのそれに匹敵するとは言いがたいものがあります。 ノキア=Windows Phoneは日本で発売されるようになったとしても、このアプリの問題が立ちはだかることは間違いありません。このままだと、目が肥えたiPhoneやAndroidのユーザーの支持は簡単に得られないでしょう。