甘いとうもろこしを見分ける3つのポイントと甘みを維持する保存法|管理栄養士が解説
今が旬のとうもろこし。甘くておいしいとうもろこしの見分け方とおすすめの保存方法をご紹介します。 〈写真〉甘いとうもろこしを見分ける3つのポイントと甘みを維持する保存法 ■選ぶ時は「ひげ」に注目! 美味しいとうもろこしを選ぶ際は以下のポイントに注目してみてください。 ひげが茶色く、ひげの量が多いもの とうもろこしは完熟するとひげが茶色になります。一見新鮮なように見える緑色のひげのものはまだ未熟な状態なので選ばないようにしましょう。ひげの量はとうもろこしの実の数に比例しているため、ひげが多いは実がぎっしりと詰まっている証拠です。 外皮がついているもの 皮がむかれていると中のとうもろこしの状態が分かるので良いように感じますが、皮つきのものを選ぶのがおすすめです。外皮には中の実の乾燥を防ぐ役割があり、むかれた状態のものは鮮度が落ちてしまいます。また、皮は濃い緑色のものを選びましょう。 持った時にずっしりと重いもの 重みのあるものは実が詰まっており、水分がしっかりふくまれている証拠です。とうもろこしが痛まない程度に優しく皮の上から触ってとうもろこしの実が詰まっているか確認するのも美味しいとうもろこしを選ぶコツです。 ■おすすめの保存方法 とうもろこしは鮮度が落ちやすい野菜で、だんだんと甘みが落ちてしまいます。すぐに食べる場合は冷蔵保存も可能ですが、3日以上保存する場合は冷凍保存がおすすめです。 冷蔵保存の場合 ひげと皮がついたままのとうもろこしを一本ずつキッチンペーパーで包む。ジッパー付きの保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存する。3日を目安に使い切るようにしましょう。 冷凍保存の場合 冷凍の場合も皮つきのままがおすすめです。 【生のまま冷凍する場合】 キッチンばさみでひげの先端部分を切り落とす。一本ずつ密着するようにラップで包み、冷凍用の保存袋に入れ冷凍庫で保存する。解凍の際は一本あたり電子レンジで600Wで1~2分加熱する。そのまま食べる場合は600Wで6~8分加熱します。 【加熱してから冷凍する場合】 キッチンばさみでひげの先端を切り落としたら、皮つきのまま電子レンジで加熱します。耐熱皿にのせ、ラップをした状態で一本であれば600Wで4~5分、2本であれば600Wで8~10分加熱します。ラップをしたまま粗熱をとります。粗熱がとれたら一本ずつ密着するようにラップで包み、冷凍用の保存袋に入れ冷凍庫で保存します。 生のまま、加熱後のどちらも約1ヵ月保存が可能です。 ■おすすめのとうもろこし料理 とうもろこしご飯 とうもろこしの芯と実を切り分け、芯と実を入れて炊飯器で炊きます。調味料は酒と塩のみでOK。とうもろこしの芯と炊くことでとうもろこしのうまみと香りが引き立ち、甘みとシャキシャキとした食感が美味しいとうもろこしご飯が出来上がります。 とうもろこしの天ぷら とうもろこしに薄力粉をまぶし、水で溶いたてんぷら粉をまとわせて揚げます。てんぷら衣がゆるいと揚げた時に散らばってしまうので、まとまりが出るくらいの硬さのてんぷら衣で揚げるようにします。 焼きとうもろこし フライパンに皮をむいたとうもろこしと適量のしょうゆを入れ、焦げ目がつくまで1~2分転がしながら焼きます。 他にもサラダや炒め物、スープなどに入れても良いですね。甘みは減ってしまいますが、とうもろこしの実を削ぎ落して冷凍しておくと手軽に料理に利用できます。 【参考文献】 JAあきがわ:スイートコーン選び方・保存方法 ニチレイ:ほほえみごはん ライター/まつおかあいこ 管理栄養士として保育園、病院での大量調理や栄養士業務を経験。調理経験の中で身に着けた知識をもとに、身近な食材についての記事の執筆を行っている。 協力/NS Labo
NS Labo(栄養サポート研究所)