もしかしたら「爪水虫」かも⁉ 足ツメが厚い・めり込んで痛い…という人は要注意。7つのチェックポイント、すぐ確認して!【医師が解説】
爪白癬を放置することのリスク
爪白癬を放置するとどうなるのでしょうか。高山先生は次のように解説します。 「爪が肥厚・変形してしまい、見た目に影響が出てきます。また歩行時に、足の踏み込みや蹴り出し動作を行うと痛みを生じるため、動作を避けた不適切な歩き方が習慣化してしまい、バランス機能が低下する恐れがあります。痛みがあれば、運動量の減少から、筋力も低下します。さらに、年齢が増すにつれて、歩行時の日常的な活動が不安定になったり、バランスを崩したときに姿勢を保てなくなり、転倒リスクも高まります」 たかが足爪、されど足爪。歩き方から店頭リスクにまで発展するとは、なんだか恐ろしくなってきますね。 ここまでの前編記事では爪白癬のセルフチェック法や爪白癬のリスクについて伺いました。後編では爪白癬を予防するため、そしてきれいな爪をキープするための正しい爪の切り方やケア方法を教えていただきます。 つづきの後編記事『やっちゃダメ~!「ツメを〇〇に切る」。やりがちNGケアをやめると、爪水虫・巻き爪を予防できる【医師が解説】』では、正しいツメの切り方や保湿のしかた、もしも爪水虫になってしまったときの治療についてお伝えします。 【取材協力】 高山 かおる先生 高山 かおる先生 埼玉県済生会川口総合病院 皮膚科主任部長 日本フットケア・足病医学会理事。体の土台である足の問題を根本から解決するため に2015年に足育研究会を立ち上げ、フットケアについてや、その重要性について日々啓 発活動を行っているフットケアのスペシャリスト。2015年4月より埼玉県済生会川口総合病院にて勤務し、足と爪のケア外来を立ち上げ日々、爪切難民の診療等行っている。
ライター 野村昌美