井上尚弥、24年のWBC最優秀KO賞授賞 東京ドームでネリを6回TKO撃破の防衛戦が対象
プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)がWBC選出の24年の年間最優秀KO賞に輝いた。6日(日本時間7日)にWBC公式インスタグラムで発表されたもの。24年5月、東京ドームで元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKO撃破した4団体統一王者として初めて臨んだ防衛戦が対象となった。ボクシング興行では元統一ヘビー級王者マイク・タイソン(米国)戦が開催された90年2月以来、約34年ぶりの東京ドーム開催。井上が日本人ボクサーで初めて東京ドームのメインを務めた1戦だった。 【写真】ネリにパンチを打ち込みTKO勝ちする井上尚弥 WBCは「1回にネリ選手が井上選手のあごに強烈な左を打ってダウンを奪った。井上選手は2回から慎重に攻め、ネリ選手がパワーパンチを着地させようとしたものの、王者は素晴らしいディフェンスで避け、効果的な速いコンビネーションパンチで攻め、6回にネリ選手を止めた」などとKO劇を評価していた。なおWBCによる24年の男子年間最優秀選手賞には3団体統一ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が選出された。 井上は昨年12月24日に東京・有明アリーナで予定されていたIBF、WBO世界同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)との防衛戦が挑戦者の左目上裂傷により、今年1月24日に同じ会場で延期に。そのため、昨年大みそかまでトレーニングを継続し、今年1月1日から始動。年末年始返上で、テクニック十分のグッドマン対策として招へいした元全米アマ王者ジャフェスリー・ラミド(米国)を練習パートナーに据えたスパーリングで調整している。