井上尚弥、グッドマン戦で防衛を果たせばWBAスーパー王座を返上し、5月頃に米ラスベガスでピカソと対戦する可能性浮上 その次はサウジ開催か?
プロボクシングの4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(31)=大橋=が、IBF、WBO1位のサム・グッドマン(26)=オーストラリア=の挑戦を受ける4団体王座防衛戦(24日、東京・有明アリーナ)で防衛を果たせばWBAスーパー王座を返上し、5月頃に米ネバダ州ラスベガスで3団体王座防衛戦を闘い、WBC1位のアラン・ピカソ(24)=メキシコ=と対戦する可能性が7日、浮上した。 【写真】IBF、WBO1位のサム・グッドマン 7日にオーストラリアで英興行大手マッチルームのエディー・ハーン会長(英国)が、英国のスポーツコンテンツのユーチューブチャンネル「The Stomping Ground」に出演し、井上について「彼はすでに5月頃に米国で(井上も契約している米興行大手)トップランクの選手であるピカソと闘うことに同意し、契約している」と暴露した。ハーン会長は井上との4団体王座統一戦を熱望する元WBA、IBF統一王者で、現WBA暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=をプロモートしている。 ハーン会長はWBAが井上vsグッドマンの翌日に、WBAスーパー王者とWBA暫定王者のアフマダリエフの団体内王座統一戦を命じると明かした。そのため「彼(井上)はWBA(スーパー)王座を返上することになる。アフマダリエフが正規王者に昇格する。私たち(アフマダリエフ)は防衛戦を闘い、私の予想では閣下(サウジアラビア総合娯楽庁長官のトゥルキ・アルシェイク氏)は12月にリヤドで、アフマダリエフと井上の4団体王座統一戦を設定しようとトライするだろう」と説明した。 井上は昨年11月にサウジアラビア国営の国際娯楽イベント「リヤド・シーズン」と、総額30億円(推定)の複数年契約でスポンサー契約を結び、グッドマン戦からトランクスのベルトラインにロゴを入れる。今年、サウジアラビアで試合を行うことにも前向きな姿勢を示していた。大橋ジムの大橋秀行会長(59)は、今年は12月に井上の試合を予定していないことを昨年12月に明かしており、秋頃になる可能性が高い。 ピカソは2017年3月にプロデビューし、18年3月のプロ5戦目で4回負傷判定引き分けとなったが、それ以外の31戦はすべて勝利している無敗の選手。23年7月にWBCシルバー同級王座を獲得し、昨年8月、井上が22年9月に米国でスパーリングを行ったアザト・ホバニシャン(アルメニア)に3-0の12回判定勝ちし、初防衛に成功した。12月に世界前哨戦で3回KO勝ちした。