再現性が高く「投資効果」が読みやすいネット広告戦略のポイントは? 広告代理店に依頼する時の注意点も解説
ネットの広告戦略は「投資効果」が読みやすい。この言葉を覚えておいてもらえると良いね。
「できるだけ効率的に、できるだけ効果的に」広告を運用する方法とは?
ただ、多くのEC事業者さんが広告費を無駄に使っているように感じる。広告を活用することはもちろん必要なんだけれど、闇雲に広告を使ってしまっているところがある。 だから、この人財育成講座では「できるだけ効率的に、できるだけ効果的に」広告を活用する、集客の「最適化」について考えていきたい。
石田さん、ちょっと質問なんですが。「闇雲に広告を使ってしまう」理由って何があるのでしょうか。
広告という手段が、ある意味目的化している部分があるように思う。新規集客の手段として「ネット広告」一辺倒のEC事業者さんもいるんじゃないかな。実際は、SNS戦略やコンテンツマーケティング、プレスリリースだってあるにもかかわらずだ。 また、ネット広告は本来「自社の改善施策」によってその効率と効果が上がっていくものなんだ。けれども、どこか広告代理店さんを「集客のプロ」と見ていて、新規集客をまるっとお任せしてしまっている部分もある。 このあたりはEC事業者のマーケティング知識が熟成していないことが原因かもしれない。
たしかに、広告代理店さんからの「提案を待つ」みたいなことって常態化していますよね。
本来は自社のデータと情報を整理して伝え、広告代理店さんと揉んだ上で「動いてもらう」ものなんだ。 たとえば、去年の今頃どの商品が売れていたのか、その注文データの実績を知っているのはECチームの方でしょう。また、これからECサイトでどのような販売スケジュールを組んでいるか、それも一番よく知っているのはECチームの方。このあたりを共有せずに広告代理店さんの提案を待っても、なかなか良い提案を受けることは難しいよね。
あ、今の石田さんの話から「できるだけ効率的に、できるだけ効果的に」広告を活用する方法が見つかった。これはあくまで広告代理店さんに広告運用をお願いしている場合だけど、「“自社主導”で広告代理店さんに動いてもらう」ってことなんだ。