子どもの宿題の丸つけ、いつまで親がやればいい? 小学生の勉強へのかかわり方7つの疑問にプロが指南
■思春期&反抗的な態度 ――声かけをすると、「わかっている!」と反抗的な返事…(小5女子) どんな声をかけたらそういう態度になったのか、きっかけとなる出来事を振り返ってみましょう。もし思い当たる理由があったら逆の対応をして様子を見ます。親を煙たがるなら、声をかけないなど。普段から勉強の話抜きで対等な雑談をするのもおすすめ。雑談も嫌がるならそっとしておきましょう。(石田さん) ――反抗的な態度をするので扱いにくい(小6女子) 5、6年生の子どもたちは自律的に動く時期なので、反抗的な態度は「自分で決めたい・考えたい」サイン。「宿題を何時からやるのか」「なにからするのか」など、できることからでいいので「自分で決める」ことを作ってみてください。「自分で決めたら責任が伴う」と知ることも学びの一つです。(白坂さん) ■勉強の意味 ――勉強をする意味や意義を伝えられない(小3男子) 社会が不透明な時代ですから、見えにくい社会の中ではどこに課題があるのか、子どもたちが「問い」を持つことのほうが、その後の生き抜く力になると思っています。勉強の意味や意義を聞かれたら、迷わず「問いを磨く力」と答えます。少し前は「問題解決力が大事」と言われていましたが、今は情報をつかめるし、解決するためのアプローチも探しやすくなってきたと思います。(白坂さん) (取材・文/AERA with Kids編集部) ○石田勝紀/教育評論家 。教育デザインラボ代表理事。2016年からカフェスタイルの勉強会「Mama Cafe」を展開。全国で年間130回以上、累計1.3万人以上のママたちが参加。 ○白坂洋一/筑波大学附属小学校国語科教諭。全国国語授業研究会副会長。『例解学習漢字辞典』(小学館)編集委員。『子どもを読書好きにするために親ができること』(小学館)など著書多数。 ○菊池洋匡/中学受験専門塾「伸学会」代表 。「自ら伸びる力を育てる」というコンセプトで独自の授業を実施。最新刊に『小学生のタイパUP勉強法 小5までに身につけないとヤバい! 』(実務教育出版)がある。
AERA with Kids編集部