6.19東京D「THEMATCH」の史上最高300万円チケットを戦う那須川天心天心と武尊はどう受け止めたのか…「子供に優しくない」「友人が前で見れずに悲しい」
2人には東京ドームという舞台への思い入れもある。特に天心はコンサートなどで訪れる機会があり、後楽園ホールの客席に空席があっても、隣のドームは盛り上がっていて「うらやましい」「悔しい」感情が交錯していたという。 「キックボクシングを15歳からやって今23歳。この間にキックボクシングと共に成長することができたということを自分の心の中で思った。アニメが好きなので『刃牙』ぽいなとも思いました」 また試合数は、天心×武尊をメインに10試合から15試合が予定され、すべて立ち技のルールで行われる方向。注目のアンダーカードについては、「k-1的には選手の準備はできている。やるならやるで臨みたい」と、K-1の中村拓己プロデューサーが言えば、RISEの伊藤隆代表も「ウチもやる気満々」と応戦するなど、K-1vsRISEの全面対抗戦がマッチメイクされる可能性が高い。武尊も天心も「チャンピオン全員に出て欲しい」と声を揃えた。 2人はすでに所属団体での最終戦を終えている。武尊は2月27日に現K―1フェザー級王者の軍司泰斗を相手にエキシビションマッチを戦い、被弾覚悟の壮絶なファイトを披露。一方の天心も今月2日のRISEラストマッチで、同門の風音と対戦し意外に苦戦しながらも2―0判定勝利で無傷のまま東京ドーム決戦を迎えることになった。 武尊は、その試合を「まだ見ていない」と言い、天心は見たが「公式な試合ではなかったので、あの試合があったから何がというのは変わってないです」と多くを語らなかった。武尊は「スイッチが入りすぎちゃう。なるべく気持ちを静めて試合を迎えたいので、もう試合前日まで会わなくていいかな」という本音を明かした。 ボクシングの練習を取り入れている武尊は、試合の2か月前から、いつもの試合前調整に切り替え、自己の能力をアップした後に、天心対策を練るという。一方の天心も試合前のルーティンワークを続ける方向。会見の最後に互いに相手へのメッセージを求められた。 武尊が、「あとはリングで殴り合って蹴り合ってどっちが強いかを決めるだけ。もう言うことはないです」と突っぱねると、天心も「ありきたりですけれど、お互いしっかりと仕上げて最高のパフォーマンスをしましょう、と。それだけ」という言葉で締めた。運命のゴングが待ち遠しい。 (文責・論スポ、スポーツタイムズ通信社)