【スパイス市場2023】原材料高や円安などがメーカーの経営を圧迫
チューブタイプの高価格帯タイプと大容量タイプは前年を上回っている。
スパイス業界はこの半年、過去にないほど大きな変化が現れた。これまで長期間安定した成長を続けてきた家庭用市場が前年実績を下回ったことに加え、原材料の高騰やさまざまなコストアップ要因は各メーカーにこれまでにない危機感をもたらしている。家庭用市場はコロナ禍前と比較すると市場は2桁近くの伸びを示していること、各メーカーの新製品も相次いで発売されていることなどから長期的には成長が続くと思われる。しかし、さまざまなコスト上昇に加え、多くの原料を輸入に頼るスパイス業界にとって円安はさらなるインパクトを与えている。外食向けなどの業務用に緩やかな回復傾向が見られるものの、今年1年は利益を圧迫するさまざまな問題にいかに対処していくかが課題となっている。
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日本食糧新聞社