『SEMAショー2024』の主役たち ド派手なカスタムカー 41選 後編
インフィニティQX80(2024年)
オートグラフ・ラウンジ・コンセプトは、カーゴエリアのエンターテイメント・システムを中心に考案されている。ワインレッドのレザーで仕上げられ、スライド式の引き出し、一体型モニター、クリプシュのスピーカーと900Wオーディオ・システムが装備されている。エクステリアは、試作品のローダウンキットによりスマートな印象を与えている。
フォード・スーパーデューティ(2003年)
「ファムスカーション」は、「キング・オブ・SUV」と謳われるカスタムSUVだ。コディ・オリーブ氏が製作し、フランクリン・ウィリアムズ氏が所有するこのトラックは、エアサスペンションで12インチリフトアップできる。6.0Lディーゼルエンジンにバンクスのパフォーマンス・エグゾースト、フロッグのバンパー、リジッドのライト、フィッティパルディのリムにミッキー・トンプソン・タイヤが装着され、荷台にはキッカーのオーディオ・システムが搭載されている。
ポルシェ・カイエン・ターボSピンクピッグ(2006年)
1971年にル・マンに参戦したポルシェ917からインスピレーションを得たカイエン・ターボSピンクピッグは、クムホ社のMT71マッドテレーンタイヤを履き、同社のブースに展示された。ロックスライダー、アンダースキッド、ウォーン製ウインチ、3インチのサスペンションリフト、サイドエグゾーストなど、外装の改造が施されている。車内を見ると、メータークラスターが「肉屋マップ」の外装とマッチしている。
トヨタ・スープラバード(2024年)
「スープラバード」は、トヨタの新しいアンバサダーであるNASCARの偉大なリチャード・ペティ氏を称えるもので、同氏は例年通りSEMAでサイン会を行っていた。ペティ氏のアイコンであるプリマス・スーパーバードを現代風にアレンジしたこのモデルは、NASCARアナリストのラトリッジ・ウッド氏の構想によるもので、彼自身のコレクションであるGRスープラ3.0プレミアムをベースとしている。 メカニカルな改造もあるが、このクルマはスタイリングがすべてだ。スーパーバードらしさを強調するためにボディキットが追加され、ボディもペティブルーにペイントされた(ラッピングではない)。ドアとルーフにはペティ氏の番号「#43」がハンドペイントされ、オリジナルのレーシングカーを彷彿とさせる。このスープラバードはホットウィールからもミニカーが発売される予定で、ショーカーのダッシュボードにはそのプロトタイプが展示されている。
テスラ・サイバートラック・ポリス(2024年)
サイバートラックはSEMAに多数出展されており、ウッドパネル張りの車両から、愛国的な星条旗ラッピング(大統領選の真っ最中)、アンプラグド・パフォーマンス社による警察車両まで、10台以上のカスタマイズカーを見ることができた。写真のパトカー仕様には専用のライトと電子機器、追跡用のホイールとタイヤが装着されている。 以上で、SEMAショーで見られた最高の展示品の紹介は終わりだ。ショー最終日は壮大なSEMAフェスで締めくくられた。
AUTOCAR UK(執筆) 林汰久也(翻訳)