新型メルセデス・ベンツVクラスは日本のミニバンとはまるで違った! アルファードやヴェルファイアとは異なる1355万円の世界観に迫る
改良を受けた新しいメルセデス・ベンツの「Vクラス」は、全方位で進化していた! 試乗したサトータケシがリポートする。 【写真を見る】新型V220d EXCLUSIVE long Platinum Suiteの全貌(20枚)ゴージャスな2列目シートを徹底チェック!
ビッグなマイナーチェンジ
メルセデス・ベンツのVクラスがマイナーチェンジを受けた……と、書き出してはみたけれど、“マイナー”という言葉を使うには、その改良はあまりにも大がかりだ。 まず、フロントマスクを含めた顔が変わって、インテリアも一新されて、「ハーイ、メルセデス」と、呼びかける音声操作のMBUX(メルセデスベンツユーザーエクスペリエンス)が加わった。さらには、エアサスペンションも装備されるようになった。 ビッグなマイナーチェンジ、というのも大きな子犬みたいでヘンだけれど、とにかく新しいVクラスのモデル構成から紹介したい。 ボディは、標準(全長4895mm)、ロング(同5140mm)、エクストラロング(同5370mm)の3タイプ。ロングとエクストラロングにはハイエンドのEXCLUSIVEモデルが設定され、それぞれ「Platinum Suite(プラチナムスイート)」、「Black Suite(ブラックスイート)」と名付けられた。 大きく変わったなかでパワートレインだけは不変で、最高出力163psを発生する排気量2.0リッターの直列4気筒ディーゼルターボエンジンと「9Gトロニック」と、呼ばれる9段ATの組み合わせのみ。駆動方式は後輪駆動となる。今回試乗したのがロングボディのEXCLUSIVEモデル、メルセデス・ベンツV220d EXCLUSIVE long Platinum Suiteだ。 ラジエターグリルがガバっと口を開けたような大きなものになり、そこに眼光鋭い新デザインのLEDヘッドランプが組み合わされるから、新しいVクラスのフロントマスクはかなり迫力が増した。また、EXCLUSIVEモデルとオプションのAMGラインを選んだ仕様は、ラジエターグリルの枠が光り輝く。もうひとつ、EXCLUSIVEモデルのボンネットには、スリーポインテッドスターのボンネットマスコットも備わる。 外観以上に大きく変わったのがインテリアで、最新のメルセデス各車と同様に、メーターパネルとセンターディスプレイが一体化したものになっている。