【堂本光一 コンマ一秒の恍惚Web】アメリカ大陸3連戦はタイトル争いの山場になる!
■若いドライバーの活躍で新たな変化の予感 リカルド選手はシンガポールを最後にVCARBから離脱することが発表されました。そしてリアム・ローソン選手がリザーブドライバーから昇格し、シーズンの残り6戦、角田裕毅(つのだ・ゆうき)選手のチームメイトになることが発表されました。 ローソン選手は昨シーズンの中盤から後半にかけて、負傷欠場したリカルド選手に代わって5戦出場しました。彼はすごく速いドライバーですが、角田選手は平常心で戦ってほしいですね。 これまでの角田選手は、何よりチームメイトを上回る結果を出すことが目標だったと思います。もちろん、それはこの先も変わらないのですが、F1参戦4年目となった今シーズン、角田選手はやるべき仕事をほぼ100%こなしていると思います。マシンのポテンシャルを限界まで引き出し、その上でチームメイトを上回るパフォーマンスを発揮しています。 すでにチームからの信頼は十分に得ていると思いますし、われわれファンも安心して角田選手の戦いを見ることができています。誰がチームメイトになっても、今まで通り戦ってほしいです。 現在22歳のローソン選手が来シーズンのVCARBのシートを獲得できるかどうかはこれからの活躍次第だと思いますが、ここ数戦、若いドライバーたちの活躍が目立ち、F1に新しい変化が生まれそうな予感があります。第16戦のイタリアGPにウイリアムズからデビューした21歳のフランコ・コラピント選手は、参戦2戦目となるアゼルバイジャンGPで8位に入賞しています。 続くシンガポールも壁に囲まれた狭いサーキットであるにもかかわらず、本当にギリギリを攻めていました。最終結果は入賞にあと一歩届かず11位に終わりますが、F2に比べると大きく重い現代のF1マンンにいきなり乗って、あそこまで攻められるのはすごいことだなと感じました。 2025年シーズン、ハースからフル参戦が決まったオリバー・ベアマン選手も印象的な走りを見せてくれました。19歳のベアマン選手は、ペナルティポイントの累積により出場停止になったケビン・マグヌッセン選手の代役でアゼルバイジャンにハースから参戦しましたが、予選で一発の速さには定評のあるベテランのチームメイト、ニコ・ヒュルケンベルグ選手を上回る11番手のタイムを叩き出し、決勝でも10位に入賞しました。 コラピント選手やベアマン選手のような20歳前後の若い選手たちが活躍して、F1が活性化されています。彼らのこれからの活躍が楽しみです。