【堂本光一 コンマ一秒の恍惚Web】アメリカ大陸3連戦はタイトル争いの山場になる!
連載【堂本光一 コンマ一秒の恍惚Web】RACE16 第17戦アゼルバイジャンGPと第18戦シンガポールGPの連戦を終え、F1は残り6戦となった。10月中旬からテキサス州オースティンでのアメリカGPを皮切りに、メキシコGP、ブラジルGPと3週連続でレースが開催される。 【写真】メキシコGPは天王山になると話す堂本光一 注目のタイトル争いは、アゼルバイジャンGPでマクラーレンがコンストラクターズ選手権でレッドブルを抜いてトップに立った。ドライバーズ選手権では依然としてマックス・フェルスタッペンが首位の座を守り続けているが、ランド・ノリスは急速にポイント差を縮めてきている。アメリカ大陸の3連戦はチャンピオン争いの大きな山場になりそうだが、どのチームとドライバーが抜け出すのか!? * * * ■マクラーレンがチャンピオン争いでトップに立つ 連戦となったアゼルバイジャンGPとシンガポールGPはともにマクラーレンが制しました。アゼルバイジャンではオスカー・ピアストリ選手が優勝し、ランド・ノリス選手は4位に入賞。 対するレッドブルはセルジオ・ペレス選手が久しぶりに速さを披露して、レース終盤まで表彰台争いに加わっていたのですが、フェラーリのカルロス・サインツ選手と接触してリタイアに終わります。マックス・フェルスタッペン選手は5位に入賞するのが精一杯で、レッドブルはついにコンストラクターズ選手権のトップの座をマクラーレンに明け渡しました。 ペレス選手とサインツ選手の接触に関して、スチュワード(レースの審査員)はレース中のアクシデントとしてどちらのドライバーにもペナルティを与えませんでしたが、あそこで接触してしまうのが今のペレス選手なのかな......。こんなことを言いたくはないですが、彼の厳しい状況を物語っているように感じました。 続くシンガポールはノリス選手がライバルを寄せつけず、圧倒的な強さでシーズン3勝目を挙げます。ピアストリ選手も3位に入り、マクラーレンはレッドブルとのポイント差を41まで広げました(シンガポールGP終了時点)。 レッドブルは路面がパンピーなシンガポールのマリーナベイ市街地コースが苦手なようで、22戦中21勝した昨シーズンも唯一敗北しています。今年もレッドブル勢は走り始めからマシンのバランスに苦しみ、ペレス選手は10位に入るのがやっと。そんな中、フェルスタッペン選手はセットアップを変更し、決勝を2位でゴールするところまでもっていったところはさすがだと思いましたね。