米国株式市場=S&Pとナスダック1週間超ぶり高値、半導体や自動車が高い
[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が続伸し、1週間超ぶり高値で取引を終えた。半導体株が上昇を支えたほか、トランプ次期政権の関税政策が予想より限定的になる可能性があるとの報道が追い風となった。 S&P500は主要11セクターのうち7セクターがマイナス圏で終了したが、通信サービスや情報技術は上昇した。 シンプリファイ・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、マイケル・グリーン氏は「昨年と同様、大型株に集中した上昇傾向が見られる」と述べた。 半導体株はマイクロソフトが人工知能(AI)に対応するデータセンター建設に800億ドルを投じる計画を明らかにしたことを受けて上昇。台湾の鴻海精密工業の第4・四半期売上高が市場予想を上回り、過去最高を記録したことも好感した。 エヌビディアは3.43%、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は3.33%、マイクロン・テクノロジーも10.45%、それぞれ上昇し、フィラデルフィア半導体指数は2.84%高となった。 自動車株も買われ、フォード・モーターが0.4%、ゼネラル・モーターズ(GM)が3.4%、それぞれ上昇。米紙ワシントン・ポスト(WP)は、トランプ氏の側近が国家安全保障や経済安全保障にとり重要な特定分野の輸入品にのみ関税を課すことを検討していると報じた。トランプ氏はその後、報道を否定した。 アネックス・ウェルス・マネジメントのチーフエコノミスト、ブライアン・ジェイコブセン氏は「(トランプ氏は)関税計画を弱めるつもりはないと述べたが、次期政権の関税政策が当初懸念されたほど衝撃的にはならないとの考えが植えられた」と語った。 シティグループはバークレイズによる強気の投資判断を受けて2.45%上昇。銀行株指数は0.22%高となった。大手銀に対する規制強化を求めてきた米連邦準備理事会(FRB)のバー副議長(金融規制担当)は6日、2月28日付で退任する意向を表明した。 今週は経済指標やFRB当局者の講演が多数予定され、市場は今年の金融緩和のペースを巡り手掛かりを探る見通しだ。FRBのクック理事は6日、経済が堅調でインフレが従来予想よりも堅調なことから、FRBは追加利下げに慎重になる可能性があると述べた。 ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.01対1の比率で上回った。ナスダックでも1.1対1で値上がり銘柄数が多かった。 米取引所の合算出来高は173億6000万株。直近20営業日の平均は123億7000万株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 42706.56 -25.57 -0.06 42835.52 43115.31 42611.16 前営業日終値 42732.13 ナスダック総合 19864.98 +243.30 +1.24 19851.99 20007.95 19785.00 前営業日終値 19621.68 S&P総合500種 5975.38 +32.91 +0.55 5982.81 6021.04 5960.01 前営業日終値 5942.47 ダウ輸送株20種 16035.40 +28.38 +0.18 ダウ公共株15種 989.20 -13.05 -1.30 フィラデルフィア半導体 5310.14 +146.50 +2.84 VIX指数 16.04 -0.09 -0.56 S&P一般消費財 1863.12 +11.31 +0.61 S&P素材 527.32 +3.43 +0.66 S&P工業 1121.49 -2.38 -0.21 S&P主要消費財 842.51 -8.34 -0.98 S&P金融 805.73 -3.38 -0.42 S&P不動産 253.19 -3.60 -1.40 S&Pエネルギー 664.88 -2.72 -0.41 S&Pヘルスケア 1620.52 -0.30 -0.02 S&P通信サービス 353.97 +7.39 +2.13 S&P情報技術 4742.03 +67.25 +1.44 S&P公益事業 387.74 -4.29 -1.09 NYSE出来高 11.13億株 シカゴ日経先物3月限 ドル建て 39765 + 425 大阪比 シカゴ日経先物3月限 円建て 39675 + 335 大阪比