「まずい。103万超える」……手取り減で“働き控え” 税金と社会保険料の「4つの壁」どうなる?【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
国民民主党が実現を求めていることで注目度が高まる「103万円の壁」。税金と社会保険料に関する“年収の壁”はこの他にもあります。厚生労働省は「106万円の壁」を撤廃し て厚生年金の加入を増やすべく議論しています。長年の問題は変わるのでしょうか。 そこで今回の# みんなのギモン では、「“年収の壁”どうなる?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●税金の壁 103万円 ●社会保険料の壁 106万円・130万円
■玉木代表「何が何でも実現したい」
小野高弘・日本テレビ解説委員 「年収の壁は、年収が一定額を超えると税の負担も増えて手取りが減るラインのことです。今とても関心が高いのは、年末が近づいてきたから、そして今政治が動いているからです」 「『103万円の壁』撤廃を公約にして衆院選を戦って躍進した国民民主党が8日、自民党との政策協議をスタートさせました」 「会談を前に、玉木代表は『期待をしてくれた若い人や現役世代の声に応えるために、選挙で掲げた政策、手取りを増やす経済政策を何が何でも実現していきたい』と話しました」
■国民民主党が要望する政策の中身
小野解説委員 「国民民主党から自民党への要望項目には、103万円の壁を178万円まで引き上げること、学生などが年収103万円を超えても養っている親の税負担が増えないようにすることが含まれています。今の学生などの悩みをすくい上げようとしています」 鈴江奈々アナウンサー 「これは古くて新しい課題で、これまでもずっと指摘されてきましたが、1人1人の1票1票でこうして争点になるんだと実感する機会にもなりました」
■年末を前に…SNSに上がる声
小野解説委員 「だからこそ、皆さん今注目しているんだと思います」 「年末を前に、SNSで『まずい。103万超える。1個バイトやめるしかないか…?』『働きたいけどこれ以上働くと超えちゃう』といった声が上がっています。103万円を超えたくないから働くのを控えようというわけです」 「こうなると、雇用側からは『年末はパートさんたちが休むので現場は火の車』と嘆く声が上がっています。アルバイトの人が来なくなったり、シフトに入らなくなったりすると、働く人が少なくなり、場合によっては店を開けられないこともあります」 鈴江アナウンサー 「ただでさえいろんな業界で人手不足が言われている中で、こういった壁があると現場は本当に困るでしょうね」