”球界大御所”が22年ぶり開幕3カード連続負け越しの阪神に喝!「このままじゃ最下位に終わる」
以降、「1球、1球、バッターに的を絞らせないように考えて投げた」と、立ち直った平良の前に内野ゴロの山を築く。チャンスらしいチャンスは、4回の一度だけ。一死一、二塁と走者を埋めたが、前夜のヒーロー、サンズは、アウトコースにスライダーとカットを交互に出し入れされ追い込まれると、最後は、同じゾーンにシンカーを投じられて手が出なかった。見逃しの三振である。 「真っすぐ、スライダー、カットと攻めていきながらうまく追い込むことができた。反応を見て最後はシンカーで仕留められたのは良かった」(平良)と、横浜DeNAバッテリーの手のひらの上で転がされていた。 ”球界大御所”の広岡氏は、「やみくもに引っ張ってもダメなんだ。打てない時こそ、落合博満の現役時代のようにセンター返しを全員が徹底しなければならない。それを粘り強く指示、指導できていない監督、コーチの責任だ」とバッサリと切り捨てた。 チーム打率.204、チーム得点「19」は12球団ワーストだが、チーム防御率5.42、チーム失点「52」も12球団ワースト。防御率の悪さは、ベンチの継投ミスも絡んでのことだが、打てずに常に劣勢の展開では、勝利方程式も使えず数字は落ちる。当面の課題は、打線の復調にある。「MBS」のMはいいが、問題はBとS。ボーアは復調気配にあるが、この日も、左腕の石田に翻弄されて見逃し三振に倒れた。対左腕ノーヒットは26打席に増えた。 サンズにしても左肩が開くので外のボールを見極めることができない。相手の失投待ちの“交通事故”に期待するしかない状況にある。 「ボーアにはさすがの身体能力がある。そのうち打ち出すだろうが、今のままでは無理だ。監督、コーチは、考え方を含めて日本流の野球をどこまでキャンプ期間中に教え込んできたのだ。サンズにしても同じこと」 広岡氏は、「MBS」と呼ばれる外国人に依存している状況を問題視した。