”球界大御所”が22年ぶり開幕3カード連続負け越しの阪神に喝!「このままじゃ最下位に終わる」
阪神が28日、横浜スタジアムで行われた横浜DeNA戦に1-9で完敗、開幕から3カード連続の負け越しとなった。これは最下位に沈み吉田義男氏が退陣した1998年以来、22年ぶりとなる屈辱記録。横浜DeNAの平良拳太郎、石田健大、エスコバー、パットンの必勝リレーの前にわずか5安打1得点と打線が沈黙した。チーム得点とチーム打率は12球団ワースト。巨人OBでヤクルト、西武で監督を務めた広岡達朗氏は、「このままじゃ最下位で終わる。監督、コーチはもっと粘り強く指導せよ」とハッパをかけた。
ラミレス監督は勢いを警戒していたが…
淡々と凡打が続き淡々と追加点を重ねられ淡々と負けた。 開幕9試合を終えて2勝7敗。新型コロナウイルスの影響を受けての過密日程、120試合制度、CS無しというイレギュラーなシーズンだけに開幕ダッシュが優勝への必須条件とされていたが、2年目の矢野阪神は、厳しい現実を突きつけられた。 前夜は9回二死から1軍昇格させたばかりの新外国人サンズの劇的逆転3ランで負け試合をひっくり返した。 ラミレス監督も、その勢いが続くことを警戒。 「昨日の負け方を考えると(初回から)3イニングをゼロに抑えたなら勝つチャンスがある」と考えていたという。 阪神は、その初回に見事な先制攻撃を仕掛けた。近本が四球で歩き、続く糸原は簡単に外野フライに倒れ、送ることもできなかったが、糸井の打席で盗塁を成功させた。糸井はベテランらしく追い込まれてからも、三遊間へコンパクトに打ち返して先制点を奪う。だが、ここからが続かなかった。横浜DeNAの先発、平良の持ち味は、腕が横から出る、やや変則のモーションからボールを低めに動かしてゴロを打たせるピッチングである。ただボールが浮くと、たちまち崩れるという弱点もあり、立ち上がりは、まだそういうボールが目立っていた。 しかし、マルテ、ボーアは、そのボールを仕留めることができなかった。1回裏には、ソフトバンクから移籍してきた先発の中田が、横浜DeNA打線につかまり、佐野、宮崎、戸柱の3連続タイムリーで、あっさり1-3と逆転を許した。 「先取点を取られたが、1点に抑えられたことで、希望がつながり逆転ができた。そこが非常に大きかった」とは、試合後のラミレス監督の回想である。