物価高騰の中、上手にお金を使いたいなら「健康コスパ」の視点で賢く食品選びをしよう!
●魚の缶詰【ツナ缶vsサバ缶】 今はマグロの価格が高く、サバ缶の方が安価な傾向がある缶詰。どちらも手に入れやすく、開けるだけで食べられるのが便利。サバ缶は脂のりがよくこってりとしており、ツナ缶はあっさりしてほかの食材とも合わせやすそうだ。 「健康コスパの比較ポイントは、オメガ3脂肪酸の含有量。サバ缶はツナ缶に比べ、血液凝固低下作用や認知症予防効果が期待されるオメガ3脂肪酸が豊富。また、カルシウムやビタミンD、鉄、亜鉛、ビタミンEなどもサバ缶の方が多く含まれているため、サバ缶が健康コスパがいいと言えるでしょう」
●豆腐【木綿vs絹ごし】 年間を通して手ごろな価格で販売されている豆腐。絹ごし豆腐はコンビニなどでも売られていることが多く、総菜メニューも多いのに対して、木綿豆腐はコンビニで扱っていないこともあるので、タイパにやや差がある。また、柔らかさが特徴の絹ごしと歯ごたえが特徴の木綿と、特性にも違いがある。 「健康コスパの面では、製造工程に注目。水分を抜いて凝縮して作る木綿は、タンパク質やカルシウムなどの栄養素がぎゅっと詰まっており、絹ごしより全体的に少しずつ栄養価が高くなっています。絹ごしはその分、カロリーが低くカリウムが多いのが特徴」 総合的に含まれる栄養量を考えると、木綿が健康コスパがいいと言えそうだ。
●海藻【もずくvsめかぶ】 価格帯が似ているもずくとめかぶ。1パック当たりの内容量はもずくの方が比較的多く、グラム当たりでみるともずくのほうがややコスパが高め。どちらもコンビニやスーパーでの手に入りやすさは同じくらい。食感を比較すると、歯ごたえを楽しむめかぶと、つるっとしたのど越しを楽しむもずくと好みで分かれそう。 「健康コスパの比較ポイントは、食物繊維の含有量。めかぶは100g当たり3.4g、もずくは100g当たり1.4gと倍くらいの違いが。また、葉酸やカリウムなどの多くの栄養素がめかぶの方に多いため、健康コスパはめかぶの方が高いと言えそうです」