「キックしない電動ボード!?」ユニークなフォルムにスマートな走り!注目必至のe-bike“Future bored2”をバイクライターが試乗レポート
コンフォータブルな走りで通勤、営業、配達も楽チン
車両にまたがってみるとシート位置はそこまで高くなく、足つきも良いので安心感はある。ただ走り出してスケートボード風のステップに足を乗せるとやや高い位置に設定されているため、背の高い人などは多少の窮屈感は否めない。前後タイヤのサイズギャップも気になったが、スロットルを開けて走り出すとそこまで違和感を感じることは少なく、走りはいたってスムーズ。出だしは良いが最高速度20kmまでなので、少し加速をするとそこからの伸びはなく速度は一定。 乗り心地はファットタイヤとサスペンションによって段差や路面の凸凹の振動を吸収してくれるのでソフト。ただ電動キックボードや一般的な電動アシスト自転車と比べると結構フワフワとした感じとなっているので、乗る人の好みで評価も変わってきそうだ。 しかし路面からの振動を抑え、座って安定感のある走りができることで、長時間のライドを可能にしているところは大きなポイントであるし、航続距離100kmも魅力的。 今回、都内の公道を走行してみたが、やはり交通量の多い道や車線の多い幹線道路などでの活用の際は、正直、他の乗り物とのスピードの差があるので交通の流れに乗るのは難しく、安全に乗るには十分な注意が必要となる。この車両を有効に活用するのであれば、そこまで交通量の多くない道や道幅の広い道路、また自転車専用道路等がある道を活用することが望ましい。 さらにヘルメットは任意となっているので、面倒だと感じる人も多いとは思うが、車やバイク等と一緒に走り、危険が伴うところから乗車する際は着用をオススメしたい。
最大航続距離1000kmの「Future 1000」にも試乗!
全体的なデザインはシンプルながらも特徴となっているのは、カーレースの技術を応用したアルミの曲げ技術によって実現されたスカートの女性やシニアでも乗り降りが楽な美しい曲線を描くユニバーサルデザイン。 また前後24インチのタイヤの採用と重心の低い作りで、取り回しのしやすさもポイントだ。 モードはパワー、ノーマル、エコの3種類が用意され、エコモードでは程よく、ノーマルモードはしっかり、そしてパワーモードでは力強いアシストで走りをサポートしてくれる。 乗り心地は基本マイルドで一般的なシティサイクルタイプの電動アシスト自転車と同等も、このモデルの最大の魅力は、前輪に搭載された回生システムによってブレーキ時や走行中のペダル停止時の運動エネルギーを無駄なく回収してモーターで発電し、バッテリーに自動で充電することでエコモードで最大航続距離1000kmを実現してくれるというところ。もちろん1000kmを一気に走ることはほとんど無いと思うが、毎日バッテリー残量を気にすることなく気軽に使え、充電の手間も減らしてくれるのは嬉しい。 さらにエネルギー回生システムが下り坂走行時に運動エネルギーを回収、発電する際にモーターがエンジンブレーキのような役割を担い、坂道でも極度な加速を抑え、安全にも繋がるところもポイントとなっている。 一般的なシティサイクルタイプの電動アシスト自転車よりも値は張るが、それはバッテリーの容量の差なので、快適かつ長く、気軽に使える電動アシスト自転車を求める人にとっては最適な一台かもしれない。 ■「Future bored2」スペック 全長×全幅×全高(mm):1790×596.5×1175.5 航続可能距離:約100km *走行環境等によって変化有 最高速度:20km/h 定格出力:48V600W 充電時間:約5時間 車両重量:46kg 価格:オープン価格 (30万円後半を想定) *車両本体と走行に必要となるバッテリー1個を含む ■「Future 1000」スペック 全長×全幅×全高(mm):1780×560×1080 サドル高(mm):768 航続可能距離:1000km(エコモード)、500km(ノーマルモード)、120km(パワーモード) 補助電力範囲:24km/h未満 モーター:DCブラシレスモーター 定格出力:250w 充電時間:約5時間 車両重量:23.2kg バッテリー電圧・容量:36V・8Ah 価格:¥297,000 文・撮影/安室淳一
MonoMaxWeb編集部
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