ユニークなフォルムが印象的な電動モビリティ「Future bored2」

昨今、様々なタイプのパーソナル電動モビリティが登場し、多くのメディアにも取り上げられているところから、こういった乗り物にそこまで興味のない人ちにもその存在が大分知られるようになってきている。数あるパーソナル電動モビリティの中にあって、賛否両論はあるものの最も認知されているのはやはりキックボードであり、製造しているメーカーも数多い。 ⇒【写真】キックしない電動ボード「Future bored2」、最大航続距離1000kmの「Future 1000」の詳しい画像を見る（全19枚） 今回はそんなキックボードを進化させた、キックしない電動ボード「Future bored2」に乗ってみた。これを開発したのは次世代のモビリティの開発・販売を行っているFuture株式会社で、これまで折りたたみ可能なEV原付「Future META」やフロント2輪、リヤ1輪の個性的なフォルムが特徴の三輪EV「GO!GO!R」等を展開している。果たしてその走りや乗り心地は如何に！

実用性に耐える航続距離と走行安定性がテーマ

2020年10月に創業したFUTURE。コロナ禍の緊急事態宣言の際、地元の商店街の店々がデリバリーを行う流れとなり、その際に大きなデリバリーバイクではなく、CO2を排出せず、気軽に乗ることができるEVを開発できないかというところからスタートした。電動モビリティの開発とともに、人や物を運ぶモビリティを通信と融合させることで情報や金融の価値交換、エネルギーの受給電等、あらゆる物事を移動させるコミュニティサービスのプラットフォームの開発も行っている。 今回のこのモデルは営業や配達の際にこれらの電動モビリティを使用する際、従来の電動モビリティの航続距離不足と現在メインとなっているキックボードの走行安定性の不安な面を解消するというところから、実用性に耐える航続距離と走行安定性を確保したモデルとして開発が行われている。

ユニークなフォルムにスマートな走り

ヘッドライト横には最高速度表示灯を備える

実車を目の前にすると、改めてユニークに感じるデザインが際立つ。スケートボードを変形させたようなボディにフロント14インチ、リヤ12インチのサイズ感が大きく異なるタイヤを組み合わせ、そこにハンドルとシートにヘッドライト、そして保安部品を取り付けたスタイルとなり、「あれは何？」と目を引く乗り物となっている。 ユニークなボディは、配達や営業等の事業用途でも疲れにくい安定したドライブポジションと重量配分がされ、足元のバッテリー、着座姿勢、車体剛性、ファットタイヤ、サスペンション等の各機構が相まって、キックボードの不安定感を解消しているという。 リヤにインホイールモーターパワーユニットを搭載し、そしてリヤパートにはテールランプとともに最高速度表示灯（時速制限6km以下・点滅によって歩道の走行も可）となるグリーンのライトも設置されている。この車両は特定小型原付モデルとなり、16歳以上であれば免許がなくても乗ることが可能となっている。