謎の黒砂ビーチ、約80mの滝…タヒチのアウトドア的観光スポット【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
ビーチはサラサラ黒砂! その理由は?
次に向かったのが「ポワントヴェニュ(英語だとビーナスポイント)」という場所。名前の由来はここがタヒチ島の北の端で、イギリスの海洋探検家ジェームズ・クックが金星(Venus)を観測したからだとか。 そしてここからは砂浜が1キロメートル続くのです。タヒチらしい白砂ビーチにむかって元気に駆け出した柳沢有紀夫くん(頭は5歳)。…ん? で~も。 そう、黒いのです。最初は海水にぬれているのかと思ったのですが、歩いていてもサラサラ。 つまり水に濡れて黒くなっているのではなく、もともと黒いのです。これにはもちろん理由がありました。 ティーバによると東側から北側にかけては地殻変動で少しずつ沈んでいっているそう。裾礁とよばれる地形で、サンゴ礁が少ないためサンゴの死骸からできる白砂のビーチがないとのこと。その代わり黒い火山岩が波の力などで砕けて、黒砂のビーチができたのだとか。 一方島の西側はサンゴ礁が大きく形成し、死んだサンゴが砕けて堆積するため白砂ビーチなのだそうです。
街の中心にあるポリネシアンなウォーキングコース
さてタヒチ島の中心で、フランス領ポリネシア全体の首都でもあるパペーテの街にあるおすすめのウォーキングコースも紹介しておきます。それは海沿いにある長さ約500メートル、幅約100メートルの「パオファイ公園」。 西洋風の「街」とは別世界の「ポリネシアンの世界」が広がっています。 アウトドアライフっていうと「カラダを動かすこと」と思いがちですが、自然や伝統に関する知識を得るので「アタマを活動させること」でもある。そんなことを改めて感じさせてくれたタヒチ島です。 今回の「TAHITI DISCOVERY」ツアーに関する日本語での手配問い合わせ先(ただしツアーそのものは日本語非対応):タヒチ・ヌイ・トラベル 私が書きました! オーストラリア在住ライター (海外書き人クラブ)柳沢有紀夫 1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係。
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