来館者をきっかけにアートが生まれる八戸市美術館&立ち寄りスポット4選作家や歌人も通う八戸のブックバー
子連れOKのナチュラルワインビストロ「NOMUU」
美術館から歩いて約15分、中心街から吹上方面へ。今年1月にオープンした「NOMUU」は、ナチュラルワインを楽しめるビストロ。手前味噌ですが、筆者の夫がやっているお店です。 築70年ほどの建物をリノベーションし、内装は店主と私でDIYしました。 店名の「NOMUU」は「ノムウ」と読みます。店名を考えているときに、当時1歳半だった第三子が「ミルク飲む?」と聞いたら「のむう」と言った気がして、人間は「飲む」機能を備えて生まれてくるんだよなと思いました。私たちはお酒を飲むのが好きだし、赤ちゃんにも発声できるのが気に入って「NOMUU」にしました。 そんな「NOMUU」は、小上がり席も用意しています。もともと飲みに行くのが好きだったのですが、八戸ではあまり子連れで飲みに行ける場所が少ないと感じ、子どもも落ち着ける空間をつくりました。育児カフェとかではなく、あくまでも飲み屋さんなのですが、お子さん連れは大歓迎です。 店内にはウォークインセラーがあり、フランスを中心にニューワールドや日本など、100本以上のワインを揃えます。スパークリング、白、赤など、希望を伝えれば提案いたします。 料理はその日の仕入れ状況によって、20種類前後がラインナップ。できるだけ地産の食材を使い、そのときおいしいものを、最適な調理方法で提供します。 店内には「NOMUU」のロゴも手がけた店主の父が描いたアート作品も飾られており、購入も可能。気になる作品があればお声がけください。 NOMUU 所在地 青森県八戸市吹上1-11-18 電話番号 0178-32-6219 営業時間 18:00~22:30、土曜16:00~ 定休日 日曜、不定休
観葉植物+カフェ+ライフスタイルショップの「植物屋ARAYA」
美術館から車で約7分。小中野エリアにある「植物屋ARAYA」は、築80年以上の古民家の中に観葉植物店とカフェ、ライフスタイルショップが入った複合店。 玄関で靴を脱ぎ、スリッパを履いて“お家へお邪魔する”ように入店すると、そこには観葉植物が所狭しと並んでいます。扱っているのは、ホヤ植物やシダを中心に、八戸ではあまり見かけないような、珍しい植物たち。 「もともとはただのガーデニング好きの主婦だった」と話す店主の荒谷真奈美さん。生家でお母さんが観葉植物を育てていたため、植物のある暮らしが当たり前だったそう。 10年ほど前に乳がんを患い、お見舞いでもらったコウモリランをきっかけに観葉植物のよさを再発見。治療が終わったときに自分で何かやりたいと思うようになり、観葉植物のお店を出すことを決意したといいます。 2015年に自宅の一角で8畳ほどの小さなお店をオープンし、2018年には空き家となっていた義父所有の古民家をリノベーションして現在の場所に移転。以前の店舗から夫の富宏さんがサービスで提供していた自家焙煎珈琲が評判だったため、併せてカフェを開くことに。 進学のために上京していた息子の耕太郎さんもUターンし、現在はお店で自家焙煎珈琲を引き継いでいます。 ランチメニューは「森のスープとパンセット」や、「回のスープ餃子セット」(各1,650円)から選べるほか、プリンやケーキ、あんみつなどのスイーツと飲み物のセットも。スイーツは県内で活動する菓子工房などに依頼しており、どんな経緯でお願いすることになったのか、おすすめのポイントなどが冊子で説明されています。 また、昔ながらの急勾配な階段をのぼると、衣服や雑貨、手仕事の工芸品などが並ぶセレクトショップになっています。どれも丁寧に作られた、センスのいいものばかり。 植物に食べ物、衣服、雑貨。暮らしを豊かにしてくれるものが集まるお店です。 植物屋ARAYA 所在地 青森県八戸市小中野4-3-55 営業時間 11:30~17:00 定休日 月~水曜
栗本千尋