来館者をきっかけにアートが生まれる八戸市美術館&立ち寄りスポット4選作家や歌人も通う八戸のブックバー
今年オープンの菓子店「P'tit Goulu(プチグリュ)」
八戸市美術館でアートを楽しんだあとは、周辺を巡ってみましょう。美術館から徒歩約3分の場所にある「P'tit Goulu」は、2024年3月にオープンした小さな菓子店。金曜から日曜の週末のみ営業しています。 店内に入ると、ガラスのショーケースにかわいらしいケーキや焼き菓子が並んでいるのが見えます。 店主の工藤慈子さんは、都内のパティスリーや飲食店、地元のカフェで経験を積んだのちに一度独立し、委託販売やインターネット販売を行っていました。その後、ドイツのハイデルベルクへ渡り、フランス菓子店で3年間勤務。40歳のときに帰国し地元八戸で開業したそうです。 「帰国から開業まではグルテンフリーに特化していたため、その専門店だと思っていらっしゃる方もいるのですが、小麦粉や全粒粉を使ったお菓子も好きでいろいろ作っています。お客様にお好きなものを選んでいただきたいです。 ショーケースの中には小麦粉を使ったケーキ、小麦粉を使っていないケーキ、アレルギー対応のケーキがあり、アレルギー対応のケーキは、専門の設備で、他の材料が混ざらないようにしています」(工藤さん) 事前に予約すればグルテンフリー対応も可能だそう。 原材料には、八戸のお隣の階上町産の全粒粉や、県産の小麦粉に米粉、さらに果物なども、できるだけ地元のものを使用。 糖質控えめなスコーンや、キッシュなどもあるので、甘いものを控えているとき、甘いものが得意でない人にもおすすめです。 自腹で購入したケーキたち。小ぶりなサイズ感なのですが、「少量でいいから本当においしいものを食べたい」という欲求を満たしてくれます。 P'tit Goulu 所在地 青森県八戸市堀端町6 営業時間 11:00~19:00 定休日 月~木曜
本好きが集まるブックバー「AND BOOKS」
美術館から歩いて約10分、八戸市の中心街のはずれにある建物の2階。建物正面の右側は2018年にオープンしたブックバー「AND BOOKS」、左側は2021年にオープンした「AND BOOKS分室」になっています。店主の本村春介さんがほぼDIYでつくったという空間に、合わせて4,000冊もの書籍や雑誌が並びます。 店内にある本は自由に手にとり、読書してOK。古物商許可を取得しているので、気に入った本があれば購入することも可能です。 ドリンクはスコッチがメインで、約50種類。ストレート、ロック、トワイスアップ、ハーフロック、ソーダ割りから選べます。メニュー表には地図も描かれ、それぞれのスコッチがどの産地のものなのかがわかる仕様。普段スコッチを飲む習慣がなくても、「ソーダ割りでおすすめのものを」など、相談にのってくれるのでご安心を。他にビールやちょっとしたカクテル、ソフトドリンクもあります。 バーですが食事メニューもあり、名物はキーマスパイスカレー。くず野菜からとったダシと、ひき肉、オリジナルブレンドのスパイスで仕上げています。野菜由来の旨みと深みを感じられるカレーです。 7月下旬には中心街のビル3階に、古本屋さんの「GERONIMO(ジェロニモ)」もオープン予定。それに伴い、これまでイベントなどを開催していた「分室」はギャラリーになり、「GERONIMO」でイベントできるようにするそう。 昼は古本屋、夜はブックバーで、本漬けの一日を満喫できます。 AND BOOKS 所在地 青森県八戸市十六日町48-3 本多ビル2F 営業時間 19:00頃~24:00頃、日18:00~23:00 定休日 月・火曜