なぜこうなった...。J2リーグ、今季のガッカリクラブ6選。まさかの期待外れに終わったのは?
大分トリニータ
監督:片野坂知宏 最終順位:16位 J1昇格を目標に今季を戦った大分トリニータだったが、最後まで波に乗ることはできなかった。 昨季9位フィニッシュとなった大分は、片野坂知宏監督を招聘。3年ぶりに復活した片野坂体制でJ1復帰を目指した。 しかし、いざ蓋を開けてみると片野坂監督の下でチームは序盤から低迷。黒星が特段に多いわけではないが、勝ちきれない試合が続いた。 上位勢相手にはドローにもちこむ善戦を見せていたとはいえ、「勝ち点」という数字にフォーカスすると期待外れのパフォーマンスだったと言わざるを得ないだろう。 第14節から第22節にかけては9試合連続未勝利、第27節から第32節にかけては6試合連続未勝利と不振に陥り、順位は17位まで下落。降格圏がチラつく危険な順位となったことで、一時は片野坂監督の解任論も噴出した。 それでも、クラブは9月にクラブ公式サイトにて「大分トリニータを応援してくださる全ての皆様へ」と題した声明を発表し、片野坂体制を維持することを明言した。最終的に16位でシーズンを終え、J3降格は免れている。 下位3チームが後半戦で、軒並み勝ち点を伸ばせなかったことで大分は降格圏に沈むことはなかった。その点では運が良かったと言える。 しかし、大分がシーズンを通して奪った総得点数は33。これはJ3降格が決定した18位・栃木SCと並んでリーグワースト2位の数字だ。来季はしっかりと現実を見据えた目標を設定しなければならない。間違えれば、その先に待っているのは降格だ。
水戸ホーリーホック
監督:濱崎芳己→森直樹 最終順位:15位 J1昇格を目指して今季開幕を迎えた水戸ホーリーホック。しかし、その現実は甘くなかった。 水戸は、第1節いわきFC戦(1-0)に勝利し上々の滑り出しとなったものの、そこからまさかのリーグ戦4連敗。一気に降格圏まで引きずり込まれた。 第6節ジェフユナイテッド千葉戦(0-0)で久しぶりに勝ち点を積み上げて連敗阻止に成功したが、今度は勝ちきれない試合が続く展開に。第2節から第10節まで8試合連続未勝利と低迷した。これらの成績不振を受けて、5月に濱崎芳己監督が解任されている。 その後任には、クラブのレジェンドである森直樹が選ばれた。森監督の下でチームは一定の改善を見せ、新体制で戦ったリーグ戦25試合の結果は9勝6分10敗。一時は13位まで順位を上げた。最後は2連敗を喫したが、15位でシーズンを終えている。 とは言え、期待されたパフォーマンスではなかったことは確かだ。長いシーズンを戦っていくうちに、いつのまにかチームのミッションは「J1昇格」から「J2残留」になってしまった。 水戸にとって来季は26シーズン目のJ2。「魔境」「沼」とも呼ばれるリーグを彼らは抜け出すことができるだろうか。