「あまりにも無意味な失点…」最下位パレスチナに痛恨ドローの韓国 「何度も失点寸前の場面」を作られた守備を母国メディアが痛烈批判「大きなため息を誘った」
北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選は11月19日に第6節のゲームが行われ、グループBでは首位を走る韓国と、最下位のパレスチナが対戦し、1-1のドロー決着となった。 【動画】後半立ち上がりにまさかの失点…日本の課題が見えた中国戦の失点シーンを振り返る 中立国、ヨルダンのアンマン国際競技場で行われたこの試合、前半早々にパレスチナが予想外の形で先制点を奪う。12分に韓国のDFキム・ミンジェのGKへのバックパスが相手に奪われてしまい、そのままゴールを決められ失点。韓国は自らのミスで早々にビハインドを負うこととなった。 その4分後、パレスチナ陣内でパスをつないだ韓国はエースのFWソン・フンミンが右足で冷静に決め同点に追いつく。だが、それ以降スコアは動かず、勝ち点を分け合う結果に終わっている。 追いついた後も韓国はボールを支配し攻め込み続けたが、パレスチナの守りを崩せず、反対にカウンターからのピンチを招く場面もみられた。韓国はこの試合を終え、無敗でグループ首位は変わらないものの、チームとしてのパフォーマンスには国内から厳しい反応が上がっている。 韓国スポーツメディア『SPOTV NEWS』では試合のレポート記事の中で、代表チームの守備面に言及。「ホン・ミョンボ監督の韓国代表、クリーンシートはいつ実現するのか? アジア相手に3試合連続失点」などと報じている。 さらに、パレスチナ戦の結果には「予想外の引き分け」と評しており、先制を許した内容にも、「あまりにも無意味な失点だった」と苦言を並べた。 最終予選の直近3試合で失点を喫していると強調する同メディアは、「個々の問題として片付けられているが、失点が続くことは決して良い兆候ではない。アジアの相手に対しても失点が増えると、ワールドカップ本大会を目指すホン・ミョンボ体制の目標達成に影響が出る可能性がある」と指摘。続けて、「特に守備の要であるキム・ミンジェのミスが失点につながったことは、より大きなため息を誘った」として、プレーへの印象を綴っている。 パレスチナとのゲームについては他にも、「後半はさらに深刻だった。B組で最も得点力が低く、攻撃が弱いと言われたパレスチナに対しても、何度も失点寸前の危険な場面を露呈した」と自国代表の守備にシビアな見解を示している。 ディフェンスのみならず、追加点も奪えなかったことで攻撃面でも宿題を残した韓国。国内メディアが抱く懸念を払拭させるためには、来春行われる次戦以降、攻守で相手を圧倒する戦いをみせる必要がある。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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