日本市場のためだけに4台が特別に製作されたマセラティMC20チェロの特別仕様車が登場
1950年代後半のレース車両をモチーフにしたボディ・カラーを採用
マセラティのスーパー・スポーツカー、「MC20」のオープン・モデルに日本限定4台の特別仕様車が設定された。 【写真6枚】日本のためだけに4台限定で製作された、1950年代後半のレース車両をモチーフにしたマセラティMC20チェロの特別仕様車の詳細画像をチェック ◆マセラティのデザインセンターが手掛ける 1914年に設立されたマセラティは、現在ステランティス傘下にあり、レーシングカーの製作や多くのスポーツ・モデルを世に送り出してきた。今回の特別仕様車は、マセラティの歴史にオマージュを捧げ、マセラティのデザインセンターであるチェントロスティーレが日本のために特別に手掛けた独自モデルである。 ◆青と赤の2色を用意 マセラティのモータースポーツを代表するカラーである青を基調とした「MC20チェロ・ブルー・インフィニート」、赤を基調とした「MC20チェロ・ロッソ・ヴィンチェンテ」の2色が各2台ずつ設定されている。 マセラティを語る上で欠かせないモータースポーツシーンにおいて、青と赤はマセラティに特別なカラー。元々、マセラティのロゴには青と赤が使われていて、マセラティ発祥の地であるボローニャ市の紋章に同じ色が使われていることに由来しているそうだ。 過去の名車「250F T3ピッコロ」および「350S」といった1950年代後半のレース車両と現代のMC20を融合させて、当時のレーシング・スピリットをオープントップのMC20チェロで具現化した。 ◆無限の青と勝利の赤 ブルー・インフィニートは、イタリア語で「無限の青」を意味し、1958年に登場した「250F T3ピッコロ」からインスピレーションを受けたモデル。ブルー基調のボディに、白のバードケージ・デザインが施され、フロント・グリルやCピラーのトライデント・バッジもホワイトでコーディネイトされている。 もう1台のロッソ ヴィンチェンテは、「勝利の赤」を意味し、「350S」と同様に、青と白の3色ストライプが目を惹く。ボンネットからエンジン・フードにかけて続く「ソリッド・ホワイト」と「ブルー・パステル」のトリプル・ストライプが特徴的で、ルーフ格納部分にはソリッドグレーの大きなロゴを配置。力強さとダイナミックさが強調され、特別なモデルらしい存在感を漂わせている。 ◆インテリアもコーディネイト インテリアも各モデルのボディ・カラーに合わせてコーディネイト。ブルー・インフィニートは青と黒のコントラスト、ロッソ・ヴィンチェンテは赤と黒のコントラストが目を惹く。 両モデルともに、レーシング仕様のアルカンターラ・インテリアが用意され、エクステリアとの調和を楽しめる。また、日本市場で人気だという「サスペンション・リフター」、「カーボン・セラミック・ブレーキ」、先進運転支援システム(ADAS)も標準装備されている。足元のホイールは、「グロッシー・ブラック」のミロンホイールで、両モデルともにブルーのブレーキキャリパーを採用した。 納車開始は、2025年1月以降の予定となっている。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部
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