「日本食なの?」と日本人が言うけれど違いは歴然 ドイツ人とフランス人が気に入った食べ物とは
日本食には、海外がルーツでも日本ならではの進化を遂げた料理が数多くあります。日本独自の食文化に触れて魅了されたという、日本に住む外国人3人にお話を伺いました。 【写真】ドイツ人が「やっぱり別物」と言って気に入った日本食の写真 ◇ ◇ ◇
ドイツやフランスにも似たような料理があるけれど日本食が大好き
ドイツ人のジュリスさんとブラジル人のクララさん、フランス人のエマさん。日本に長期滞在中の3人は、シェアハウスにそれぞれ住んでいるそう。日本で知り合って意気投合し、充実した時間を共有しています。 機械工学を学ぶためにミュンヘンから来たジュリスさんは、日本へ来て6か月になります。「都市も人口もなんでもビッグだよね。食べ物の量はスモールだけど」と、軽妙なジョークを交えつつ、日本のグルメを堪能していると話します。 「僕が気に入っているのは、油そば。あとは、トンカツも捨てがたいね。ドイツにはシュニッツェルという似た食べ物があるんだ。だから、『トンカツは日本食なの?』という日本人の気持ちもわかる。でも、やっぱり別物だよ。ドイツのものは薄くてしっとりしているけど、日本のトンカツは厚みがあってサクサクでおいしい」 ワーキングホリデーを利用して、日本に滞在中のエマさんもうなずきます。 「フランスにもトンカツに似たものがあるけど、日本のものは違うわね。私は、あえて言うならカツカレーが好きよ。日本のカレーは甘くてスパイシーだから、カツとの相性も良くて最高。お好み焼き、ラーメン、抹茶ラテ……すべてが好きだけど特別ね」 一説によるとトンカツは、フランスから伝わった料理を、1890年代に洋食店がアレンジを加えて流行して以来、日本で進化を遂げたといわれています。また、トンカツから派生して、カツカレーやカツ丼、カツサンドなど、さまざまな料理も生まれました。 アレンジの幅が広いことも、日本食の魅力のひとつ。3人には帰国までに、さまざまな日本食を体験して、多くの思い出を作ってほしいですね。
Hint-Pot編集部