トマトを使ったお茶の味は!? 逗子『逗子茶寮 凛堂』の「旬果茶」は何とも言えない華やかさ
全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、神奈川・逗子の日本茶喫茶店『逗子茶寮凛堂』です。 【画像】「旬果茶」の上品な美しさ
ハーブや果実も取り入れた季節茶を味わう
涼やかな白い暖簾をくぐると店内は香ばしいお茶の香りに包まれていた。昼は茶房、夜はバーとして営業するこの店の店主・山本睦希さんは、"茶淹れ"を競う『淹茶(えんちゃ)選手権2023』で最優秀賞に選ばれた。バーテンダーやソムリエの経験もあり、お茶のポテンシャルを引き出すアプローチにもそのバックボーンを感じさせる。 生産者から直接買い付けるという茶葉は、扱う前に必ず産地を訪ね、その土地や作り手の人柄を知ることを欠かさない。それはお茶のテロワールをまるごと表現したいという気持ちからだ。 ブレンド菓子付き1870円 ここでは二十四節気になぞらえて変わる季節のお茶をぜひ味わいたい。この日の「ブレンド」は微発酵のみなみさやかにカモミールと月見草を合わせていた。軽やかだが複雑な味わいはまるで白ワインのようだ。 驚いたのはトマトを使う「旬果茶」。日本茶用ドリッパーで落としたお茶にトマトの風味をまとわせ、何ともいえない華やかな液体が生まれた。7月には白桃と玉露の組み合わせになるというからそちらも期待が膨らむ。ここならではのお茶を味わえば、新しい日本茶の世界が開けそうだ。
逗子『逗子茶寮凛堂』
[住所]神奈川県逗子市逗子5-1-12カサハラビル逗子2階 [電話]046-870-3730 [営業時間]茶寮:12時~16時半(16時LO)、BAR:17時半~24時(23時半LO) [休日]不定休 [交通]京浜急行逗子・葉山駅北口から徒歩1分、JR横須賀線逗子駅東口から徒歩2分 おとなの週末2024年11月号は「秋の神楽坂」 撮影/西崎進也、取材/白鳥紀久子 ※2024年8月号発売時点の情報です。 …つづく「旨い秋の日本茶が飲みたい!東京でおすすめの日本茶6選」では、覆面調査隊が丁寧に淹れられた味わい深き一杯をレポートしています。