大阪府・吉村知事が定例会見7月16日(全文5)対策しながら社会活動を
そこまで怖がる必要があるかとの声もあるが
毎日放送:毎日放送の山中です。新規感染者、増えていますが、現時点ではほぼ軽症の方、また無症状の方も多いということで、重症化の方が少ないですし、病床の使用率というのも上がっていかないということであれば、経済を考えるとある程度許容すべきではないかと、そこまで怖がる必要があるのかという声が一般では一部あるようなんですが、これについてまず知事はどう思われますか。 吉村:やはり1人1人が感染の拡大を意識するっていうことをぜひ持ってもらいたいと思います。ただ持ちながらも、みんな過度に萎縮するんじゃなくて、社会経済活動を行っていくというのが重要だろうと思ってます。なので、今の状況としては決して油断してはいけませんが、過度に萎縮するものでもないというふうに思っています。 じゃないと、そもそもやっぱり通天閣を黄色の信号にするだけで、そこはメッセージとしてはこれは非常に皆さん構えると思いますし、消費マインドっていうのはちょっと下がると思います。だから僕も非常に葛藤があります。通天閣を黄色にするとか、黄色の信号を出すっていうのはね。 でもそれをやらないとなると、今度は感染が右肩上がりになっちゃうかもしれないから、大阪モデルっていう基準を作って、専門家の意見も踏まえて、右肩上がりになりそうな基準というのを作って、それに達したから黄色をつけたわけですけども、やはりそれによっていろんなお店だとか、ダメージを受けてる方もいらっしゃると思うので、非常に複雑な思いではありますが、1人1人が感染症対策を取りながら、過度に萎縮するんじゃなくて、社会経済活動というのをぜひ取ってもらいたいと思います。持続可能な生活をしていくためにも、ずっと縮こまって家から出ないというのは持続可能な社会ではないですから、対策を取りながら社会活動をするということをぜひ目指していきたいとは思ってます。
高リスクの人にうつさないためにできることは?
毎日放送:そうすると、次は本当にリスクの高い方にいかにうつさないかということだと思うんですが、それでできる工夫というのは、今日で言いますと高齢者の方などが感染リスクの高い環境の施設を避けてくださいと、お願いベースなんですが、これ以外で高齢者の方、リスクの高い方にうつさない、何かできる工夫というのは何かお考えありますか。 吉村:そこと接する仕事をしてる方、家族の方が特に注意をするということだと思います。今回、もう院内感染のいろんな研修、研修もちろん僕も見ましたけども、ああいったものを見るというのは、若い看護師さんや若いお医者さん、あるいは出入りの業者さんなんかも含めて、これは対象にして研修会に参加できるようにしていきますから、そういった意味では高齢者の方と接する人、あるいは接する人と接する若者、そういったところの人がよりいっそう高い注意をしてもらいたいと思いますし、それに対するいろんな研修とか、検査システムだとかっていうようなのを設けてますので、特にそこに接する方はご注意をいただきたいと思います。府の施策としても、そういったところを重点的にしていきたいと、そう思います。