大阪府・吉村知事が定例会見7月16日(全文5)対策しながら社会活動を
ステージが2に変わるときの明確な基準は
読売テレビ:あとすいません、もう1回コロナに話戻るんですけれども、今イエローステージの1だと思うんですが、1から2に、イエローステージの1から2に変わるときっていうのは、知事の中で何か明確な基準といいますか、こうなったら1から2に移すというお考えはありますでしょうか。 吉村:黄色から赤信号に近づいてると、やっぱり判断されるときだと思います。重症病床の使用率がどんどん増えてきているような状態、あるいはそれが見込まれる状態になったときにはやはり要注意、さらに要警戒だというふうに思ってます。次の基準は重症病床がいかに埋まってくるか、医療崩壊の可能性がいかに出てくるか、そこが次の基準になってますから、波にどんどん乗ってくれば感染者も増える。感染者が増えたらいろんな世代に増えてくる。いろんな世代に増えてきたら病床も埋まってきて、重症病床も埋まってくる。そういうのをきちんと見極めて、今70%で赤信号の基準にしてますけども、重症病床がいかに埋まってくるだろうかというの、そこがそちらに向かっていっているか、そこを1つの大きな基準にはしたいと思ってます。 若い人の場合だけだと、そんなに広がらなかったらやっぱり、宿泊療養には行くけど、10日たったらそこから出て、それを繰り返してるだけだったら、重症病床は全然埋まらないですか、やっぱり医療崩壊もしないのでね。医療崩壊する、次やっぱり防がなきゃいけないのは医療崩壊だというふうに思ってます。
高齢者への拡大を懸念しているのか
テレビ大阪:テレビ大阪の福本です。今のお話に関連してなんですけれども、それ、すなわち高齢者の、年齢が高い人に移ってきてるというのはきのうのデータから読み取れると思うんですけれども、あと感染経路不明者も多かったと思うんですが、高齢者に拡大の恐れを自身もちょっと懸念されてるというふうに受け止めていいでしょうか。 吉村:ええ、それは懸念してます。若者の間で数が広がってきたら、当然若者だけで収まりきれなくなってきますから、必ず高齢者とは接しますので、これがどんどん広がってくれば、やはり高齢者の方に感染が広がってくる、危機感は持ってます。 テレビ大阪:それを踏まえて、踏まえてというとちょっと言葉が悪いんですけれども、保健所への研修だったりとか、病院対策みたいなのを講じていらっしゃるというふうに考えていいですか。 吉村:そうです。だから今回病院の研修も始めますし、病院でのPCR検査、即時のPCR検査、抗原検査、できるようにするというので広めていってます。特に医療従事者とか医療で出入りする人、それから高齢者の施設でお仕事される方、こういった方がもし陽性になればそれはもう直結しますので。そういった方はすごく本当に日常生活で注意されてる人がほとんどなんですけどね。でも、いつどこに感染が若い人で広がってきたら、それはどうなるかも分からないじゃないですか。 なのでやっぱりそういう人が、そこは行かなくても、たとえば身近な人って、これ濃厚接触者で感染しやすいですから、例えば自分の彼氏・彼女が若者でそこへ行って、その人は気を付けててもそこから濃厚接触でうつる。そしたら今度はそれが病院に持ち込まれるというのはあり得る話なので、若者で広がるというのはそういうことになってくると思いますから、そういった意味では若い方への感染が広がれば広がるほど高齢者の方にそれがうつっていく、飛び火していく可能性は高くなってくる。それをやっぱり非常に警戒をしています。 だからこそ、例えばそういう感染者、まず院内感染を防ぐというのはかなり注意してやっていかなきゃいけないし、高齢者の皆さんへの呼び掛けも危険な、感染リスクが高い人はちょっとやめてくださいってお願いして、行く人もあまりたくさんいないと思いますけども、ただ、若い人はやっぱり高齢者の方にうつさないようにちょっとお願いしたいと思います。 司会:次の質問をお願いします。