節約上手さんの家計簿拝見。70歳・離別「マンションでひとり暮らし。年金とパート代の月14万円でやや赤字。健康維持がなによりの節約に」
気分が華やぐ春は、新しいことを始める好機です。このタイミングに、なんとなく続けていた人間関係や生活のルール、家事、お金のことを見直してみませんか?今の自分に本当に必要なものは何なのか。 毎日を心地よく過ごすために、自分にとって何が必要で何がいらないと考えているのでしょうか。『婦人公論』の読者アンケートでお聞きしました。(構成◎村瀬素子) B子さんの家計簿、収入・支出の内訳は… * * * * * * * ◆世代別・読者の家計公開&お金のプロがアドバイス 【B子さん(70歳・離別)の家計簿】 居住地域: 岩手県 同居家族:なし 貯蓄額:150万円
◆不要な支出を見極め、趣味のお金を確保 15年前に離婚し、現在は8年前に購入したマンションに一人で暮らすB子さん。公的年金9万円とパート代5万円、合わせて月14万円で生活している。収支はやや赤字だが、「上手にやりくりしていますね」と、深田さんは太鼓判を押した。 「良い点を挙げると、一つは交際費。義理のつき合いをやめて、冠婚葬祭費にお金を使わないようにしているようです。一方、月1回は友人と会食し、予算の都合で誘いを断ってもこまめにLINEで連絡を取り、大切な人とのつき合いを維持。こうしたメリハリのあるお金の使い方は、限られた生活費で人生を楽しむコツでもあります」 B子さんは、昨今の物価高騰にも柔軟に対処。これまで3品だったおかずを2品に減らし、1品に入れる野菜の種類を増やす。服は極力買わず、娘のお古の中から似合うものをもらう。民間の生命保険は解約――など。自分にとって不要なものをそぎ落として出費を抑えている。 「ただ節約するのではなく、趣味であるフォークダンスサークルの会費2万円は、譲れない支出として確保。B子さんの一番の楽しみであり、健康のもとでもあるのですね。生きがいにもつながる出費は、度を越さなければ我慢する必要はありません。 また、無農薬の食材を定期購入するなど、健康への意識の高さがうかがえます。医療費がゼロというのも、家計には大きなメリットです」
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